2026年1月14日
※1月14日 19時頃更新:図表の一部に誤りがございましたので、訂正させていただきました。
ご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ございません。
「あり・なし」では利益が大違い
長期投資で資産を最大化したいなら、「為替ヘッジなし」が正解です。現在の金利環境では、ヘッジコストが資産を食いつぶしていく可能性が高いからです。今日はこの話を深堀りしましょう。
新NISAなどで海外物の金ETFや米国株(S&P500など)を買う際、為替ヘッジの有無で迷う方が多いです。ヘッジありには「円高になっても損をしない」という安心感があります。 しかし、その安心感の裏には、構造的な不利が存在しているのです。
日々のコストは積み重なると馬鹿にならない
ヘッジにはコストがかかります。日米の金利差が大きく存在する限り「ヘッジあり」を選ぶことは、毎日高いコストを払い続けていることを覚えておいてください。
ヘッジ・コストだけで年利5%近くに達することは珍しくありません。実際、2024年の日米のヘッジ・コストは5%ほどでした。
なお、ヘッジ・コストとは外国為替との金利差のことを指します。ただ、今回は「安心を買える手数料」だと考えてください。この手数料の有無が、為替ヘッジ「あり・なし」の差です。

図表1に最近のヘッジ有無のパフォーマンスを記しました。S&P500を2024年1月に購入し、現在まで保有している場合です。100万円の投資額に対して、利益差が30万円になっています。
理由のひとつは、この期間において、円安が進行したことです。142円が156円にまで下がっています。
もうひとつの理由がヘッジ・コストです。1年間で5%のコストがかかっているとすると、図表1に示した2年間では約10万円に達します。
長期ではどのようになっているのか。図表2にヘッジあり・なしを1986年から保有した場合のパフォーマンスを示しました。ヘッジなしが2700万円の利益に対して、ヘッジありが400万円の利益です。

円高局面では有利
このように見ていると、「ヘッジありは全く意味がないのか?」と思ってしまいますが、それはそれで、いいこともあるのです。
図表3ではその点を解説しています。リーマンショック前後(2007年〜)の、急激な円高局面のデータです。 「ヘッジなし」が円高の影響で大きく資産を減らす中、「ヘッジあり」は傷を浅く抑えています。

こうしたメリットはあるので、一概に「ヘッジありはダメ投資」とは言い切ません。
一般的には、投資において「二兎(にと)を追う」のは難しいと考えてください。金の上昇に賭けるのはいいし、円相場に賭けるのは意味がありますが、両方を同時に行なうのは難しいという意味です。それぞれのピークの山谷が異なるからです。
そうした観点からも、ヘッジなしが投資に適格であると考えています。



コメント
コメント一覧 (5件)
図表1と図表3が入れ替わっているように思います。説明文と整合性がない。
図表1と図表3に関して本文で説明しているところと、図表との関係が入れ替わっていると思います。
いつも情報提供、ありがとうございます。
ヘッジあり・なしの選択する場合は、「ヘッジなし」を選択するようにします。
投資初心者で分からないことがだらけなのですが、円安の今から投資するのもヘッジ無しの方が利益がでると考えらるのでしょうか?
今から円高になるとヘッジありの方が、利益がでるということはないのでしょうか?
現在円安で今から始めるのもヘッジ無しのほうが利益がでやすのでしょうか?
円高になった時にヘッジありの方が利益がでるということはないですか?