AIバブルは終焉か?

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2026年8月4日

AI投資はアクセル全開
巨額のAI投資が加速しています。これはAIバブルと言える勢いです。バブルは間もなく終焉を迎えるでしょう。今日はこの話をします。

先日、韓国の半導体大手2社が、AI関連企業に合計約84兆円に上る大規模な投資をすることを発表しました。新たな半導体工場を4か所建設する予定です。韓国のGDPは2025年280兆円規模ですから、84兆円は3割に当たります。「AIの未来は韓国で築いていく」と意気込んでいるようです。

このようなAI投資の動きは、韓国だけではありません。図表1をご覧ください。ハイパースケーラー(世界規模で多数のデータセンターと膨大なITインフラを保有し、自社や顧客向けにクラウドサービスを大規模提供する事業者)のAI投資推移です。2025年から社債発行額も売上に対する割合も大幅に上昇しています。一般企業はAI投資額が売上比で8%程度ですから、その比較でも大幅な上昇となっています。

歴史上最高の投資スピード

AI事業は非常に期待されていますが、実際は赤字です。例えば、ChatGPTです。無料アカウントで十分高性能な動きをします。つまり、消費者からまともに利益を得ることができないということです。だからこそ、これほど利用者を抱えていながら、OpenAIの2025年通期業績の最終赤字は約6兆円です。

インターネットを例にとると、このことはわかりやすいです。ネットを通じて物品を販売する場合は、物品によって儲けが出やすいですが、情報を売る場合は簡単ではありません。例えば、株探やトレーディングビューでは株式価格やチャートを見るだけならば、無料です。お金を払う人は高度な情報が必要な人だけです。ゲームについてもほとんどが無料で楽しめます。

グーグルのAI検索が有料になったら、一般利用者は無料のサービスに(例:マイクロソフトや中国のサービス)流れるだけです。そんなことは誰でもわかりますから、無料開放を続けるしかありません。

赤字が続く中AI企業はなぜ投資を続ける企業があるのでしょうか。理由は1つです。ここでAI開発競争から降りてしまえば、二度と追いつけなくなる。この恐怖こそが、投資を止められない最大の理由です。

このように考えると、AI関連企業に投資するということは、底の抜けたバケツに水を流し込んでいるようなものといっても過言ではないでしょう。

国際決済銀行(BIS)は2026年6月28日に公表した年次経済報告で、過熱するAI投資について「楽観論は長く続かない可能性がある」と警鐘を鳴らしました。シェア獲得競争ばかりが先行し、収益が伴わなければ、いずれバブル崩壊を招くだろうという指摘です。

図表2をご覧ください。過去の投資ブームと、今回のAIブームの投資拡大ペースを比較したグラフです。かつての運河ブーム(1790年代に起きた運河建設への過熱投資)、鉄道ブーム(1840年代に起きた鉄道網拡張に伴う熱狂的な投資)、ITバブル(1990年末、インターネットへの期待で市場が熱気に包まれた時代)は、いずれもブーム開始から3~5年ほどで投資ペースがピークを打ち、その後は急激に萎んでいます。今回のAIブームは、この過去のどのブームよりも急な傾きで投資が拡大しています。裏を返せば、前例のない急落が起きても不思議ではないということです。

コメント

コメント一覧 (3件)

  • ゴールド価格が下がってきた時期とAI関連株が爆進した時期がちょうど重なってるので、成績を上げなきゃいけない機関投資家は、価格が上がったゴールドを利確して、AI株に資金をローテーションしたのでは?と勝手に推測しています。。AIは米国の国策でもあるし、スペースXに続いて今年はアンソロピックとOPEN AIのIPOが残っているので、中間選挙までは、まだ市場を盛り上げるつもりでしょうか?でも韓国の例のようにレバレッジを効かせすぎて個人が惨敗し、反対に機関投資家はその儲けたお金をにぎりしめて次の暴落に備える資金にするのでは?と憶測しています。中間選挙まではなんとかAI牽引で市場を持たせようとしてるのかな?選挙は株価重視だから、まだ数ヶ月は余裕があるかもしれない気がします。でも選挙の後?秋には電池切れでFRBは身動きできず、本格的な暴落がはじまる気がなんとなくしてます。。でも将来はだれにもわからない!から、いつ暴落がきてもいいように林先生からしっかり勉強してその時に備えていきたいです!

  • 恐らくですが、中国は国家としてAI開発を止める気はないので、アメリカのAI事業会社がこのゲームから降りようとしても、アメリカ政府が無理に続けさせ、終焉を迎える頃には、かなり赤字が酷い状態になるのではないでしょうか?
    仕事の効率化の点で、今でも十分高機能と思いますが、投資を簡単にはやめられないゲームになっているので、破綻処理を考えると、かなり不安です。

    • おっしゃる通りで、このゲームはどこか特定の国だけで起きているものではありません。
      米国も中国も日本も、ほか主要な国々が揃って「降りるに降りられない」巨大なゲームに巻き込まれています。
      だからこそ、その巨大なバブルがはじけた時には、前例にない暴落が起きてもおかしくないわけです。
      一番の備えは、やはり資産のできるだけ多くを金(ゴールド)に変えていただくことでしょう。

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