2026年4月23日
物価高の実態はお金の価値が没落していること
インフレの本当の理由は、物の値段が上がっているのではなく、現金の価値が下がっていることです。各国の中央銀行がお金を大量に刷りすぎた結果についてお話しします。
胃袋の限界と贅沢による食品の価格差
現金の価値が下がれば物は値上がりしますが、上昇幅には差があります。図表1をご覧ください。1960年からの上昇率一覧表です。

上位には食品が数多く並んでいます。理由は食品は人が食べるものだからです。世界の人口は毎年確実に増えていますが、増加率は年率1.5%に過ぎません。人間の胃袋には限界がありますから、豊かになっても消費量が爆発的に増えることはありません。
米は4倍とマイルドな上昇率である一方で、牛肉は12倍、珈琲は8倍と大きく高騰しています。これは新興国が豊かになり、贅沢品へ需要がシフトしたことが原因です。
GDPに連動して爆発する資源の需要
食品とは対照的に、ものすごい高騰を見せているのが鉱物やエネルギーです。
これらはビル建設やインフラ整備、工業製品の製造に不可欠な素材です。そのため、国の経済成長の指標であるGDPに直接連動して需要が決まります。世界のGDPは1960年から年率7.1%という驚異的なスピードで成長してきました。1960年から81倍になりました(図表2)。

リサイクルの有無で決まる価格高騰の差
同じ資源でも、消費構造によって上昇幅は異なります。再び図表1をご覧ください。 鉛や鉄鉱石は9倍にとどまっていますが、原油は59倍という激しい高騰を引き起こしています。
この差は、リサイクルできるかどうかです。鉛や鉄は溶かして何度でも再利用できるため、価格高騰にストッパーがかかります。対して原油は、燃やしてしまえば二度と元には戻りません。経済が成長する限り、常に新しい原油を掘り出さなければならないという強烈な需要が、価格を押し上げているのです。
すべての資産を凌駕する金
あらゆる資産の中で最高の上昇率を誇るのが金(ゴールド)です。1960年からの上昇幅は138倍に達しています。GDPの伸び、81倍をも大きく超えています。なお、銀も85倍と大きく上昇していますが、工業用が多く景気に左右されやすい弱点があります。
金は、世界中の中央銀行が外貨準備として爆買いする究極の安全資産です。巨大な金融市場に比べて金の生産量はごくわずかであり、少しでも資金が流れ込めば価格は大きく跳ね上がります。人口増加、資源の需要爆発、現金の価値低下が続く中、自分の資産を守る最強の選択肢はゴールドなのです。
「投資は怖い。預金が最高」と思っている人は、資産を少しずつ失うリスクにさらされていると思ってください。手の中で確実に溶けていく氷を抱きしめるようなものです。
本稿は4月20日に投資部LIVE会員向けに配信した動画『インフレの正体』の要約版です。



コメント
コメント一覧 (1件)
最強のゴールドをよく分からずにひきだしてしまいました。それは一度もしたことがなかったので、とりあえずやってみよう、でやってしまいました.私はこう言ったやり方がわからないときは、とりあえずやってみる、やって覚えていく、ので失敗することもありましたが、大きな損失もなく何とかやってます.ですが、投資部にはいったので、楽しく利益を狙えるようになりたいです。