2026年7月7日
政治には賄賂がつきものです。今日はその渡し方をお話します。
夫人が同行しない本当の理由
トランプ米大統領は、5月13日から15日にかけて中国を訪問しました。その際に、夫人の同伴はありませんでした。その本当の理由は、「習近平国家主席と2人で利権の話をしたかった」からです。
メラニア夫人は児童福祉や里親制度支援などの国内活動に専念したとされていますが、それは全くの口実です。そんなことは数日遅れたとしても何ら問題はありません。同伴させなかったのは、できるだけ2人だけの時間を作り出すためだったと言えるでしょう。
国家トップ同士の重要な会談であれば、厳重に警備された執務室で行われるのが普通に思えるかもしれません。しかし、彼らが本当に重要な利権の話をするのは、外の空間なのです。
例えば、図表1のような習近平主席の執務室付近の庭です。理由は、室内だと盗聴器が仕掛けられている可能性が非常に高いからです。中国では数多くの反対派が潜んでいます。そのため、いつ誰に盗聴器を仕掛けられるかわからないという大きなリスクがあります。

通訳すら欺く会話方法
この賄賂の受け渡しについては、同席する通訳にさえその内容がわからないよう、徹底的に配慮されています。
図表2をご覧ください。例えば、重要な要件を1回の会話で済ませるのではなく、一部を話したら、3時間後にまた一部を話す、といったように、何回かに分けて断片的に伝える工夫です。こうすることで、通訳ですら何の話が進行しているのか理解できません。

このようにして、トップ同士は周囲に悟られないようにして、方向性を決めます。そして、具体的な実務は、お互いの一番の腹心にやらせているのです。
東京オリンピックで渡された賄賂
世界の指導者たちは、自分たちの利権やお金のやり取りをできるだけ記録に残さないよう、非常に巧妙な手段を使います。過去の事例を振り返ってみましょう。
例えば、東京2020夏季オリンピックです。開催都市が東京に決定したのは2013年9月のことでした。最後まで争ったのは、トルコ(イスタンブール)です。トルコは世界で初めてイスラム圏でやることができるという触れ込みだったため、事前の予想ではトルコに軍配が上がっていました。しかし、この不利な状況を覆したのが当時の安倍首相です。
安倍首相は2013年の5月と10月にトルコを訪問しています。外交の常識からすれば、一方が訪問した後は相手国が訪問するのが通例です。一国の首相がこの短期間に二度も訪問することは極めて異例です。
1回目の訪問では協力の見返りについて交渉し、2回目にはお金の受け渡しをしたはずです。賄賂は現金主義です。
二重帳簿は賄賂の源泉
さらに、同じく当時の安倍首相の事例として、森友学園問題も挙げられます。首相は学園との関係を否定しています。これは本当です。当人と、面識があることは利益にはなりません。また、賄賂の受け渡しに必要がありません。
TVでは簡単にしか報道されませんでしたが、森友学園の建設費用については複数の価格が存在すると言われていました。簡単に言えば、工事費用に関する二重帳簿です。
報道され建設費用については7億円、23億円という数字がありました。つまり、工事会社には約7億円しか支払っておらず、国には「23億円の工事費がかかった」という虚偽の請求書を提出させ、その差額を中抜きするという寸法です。
メディアが報じる言葉の中に真実が現れます。しかし、それをキャッチするのは簡単ではありません。過去の事例に詳しくなっておくのがいいでしょう。本日の気づきを参考にすれば、政治家の汚い実態がわかるようになっていきます。



コメント
コメント一覧 (1件)
いつでも政治には賄賂はつきものですね。
また、外交の際に妻が同伴する時と、そうでない時ということも勉強になります。
そして、屋外での会話の場面を映像でよく見ますが、盗聴器などで
会話が漏れてしまうことの防止なんですね。そして途切れ途切れに
話をして、周囲には分からなくする。林先生の見識に感服します。
今回の話を元に、今後の首脳会談を見ていこうと思います。