株価は期待で上がり、事実で下がる。

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2026年4月28日

株式投資の有名な言い方に、「材料出尽くし」があります。「織り込み済み」という言い方もします。株価が期待で上がり、事実で下がることを示した表現です。本日ご紹介する2つの例をお読みになれば、材料によって株式投資を行うことの難しさをわかっていただけると思います。

期待の実現化で株価は天井

事例は、iPS細胞を活用した再生医療です。世界初の実用化へと踏み出しました。

具体的には、住友ファーマのパーキンソン病治療薬であるアムシェプリと、クオリプス社の心筋細胞シートであるリハートが日本発の画期的なニュースとして世間を賑わせ、両社の株価は大幅上昇を続けました。

これら2つの新薬は2026年2月19日の薬事審議会で承認了承されました。このニュースが報じられた直後、両社の株価は暴落を引き起こしています。図表1と図表2をご覧ください。

相場の世界には「噂(期待)で買って、事実で売れ」という格言があり、その通りの展開になっているのです。

業績を伴わない銘柄は買ってはいけない

なぜ、世界初の快挙にもかかわらず、株価は暴落したのでしょうか。それは、業績が全く伴っていないからです。図表3と図表4をご覧ください。

住友ファーマの直近の四半期業績(2025年12月期)を見ると、前四半期までの好業績(+200%)から減益に転換しています。クオリプスについては、営業利益はマイナス49.8%、一株利益はマイナス49.7%と、赤字を拡大させています。

新薬が承認されたからといって、すぐに利益が生み出されるわけではありません。実際に製品として販売され、病院で使われるようになるのは数か月先です。

足元の業績がボロボロの状態で、未来の期待だけで株を買うのは、投資ではなくただのギャンブルに過ぎません。

定石通りに高値抜けを狙え

一般的に、いつの時点で好材料が株価に織り込まれたのかを見極めるのは簡単ではありません。新商品や新事業に関する噂や人気は数量化できないからです。むしろ、薬事審議会承認のような事例は明確な「織り込み終了日」が設定される稀有な例だと考えるべきです。

新薬の場合は「審議会了承まで株を持ち続ける」という戦略が成り立つかもしれませんが、それ以外の材料では、いつが織り込み終了日になるのか(つまり、株価天井になるのか)見当がつきません。

そのようなわけで、材料によって株価が今後も上がるのかを判断するのは危険です。

皆さんには定石を守るように再度お伝えしておきます。

➊しっかりと利益を出している業績優良銘柄(ビック・チェンジ)を見つけ出す

❷チャート上で過去の高値を明確に上に抜いたタイミングで買う

❸市場が上昇局面にある

これらを守って株式投資を行ってください。

なお、今回の気づきは株式投資をする際に使えるケーススタディであり、2026年4月現在は下げ相場で株式の買いポジションを持つことを勧めていないのでご注意ください。

現在推奨している投資戦略はすでにお持ちの株式は整理して、年内に金をフルポジションにすることです。

コメント

コメント一覧 (3件)

  • お世話になります 
    既に持っている株ですが含み損状況です
    それでも整理したほうが良いのですね

  • 住友ファーマや、クオリプスは、値は、薬の実用したら、株価あがりそう、私達は、買わなくて良いな、小さい儲け拾うなら、2年ぐらいかかりそうですねー。

  • 林さんに尋ねようかと思っていたら、YouTubeの林さんが向こうに行ってしまい、ジムロジャースが私の前に立ち塞がりました.そして、こう言ったんです.どういうやり方であの巨大な富を築いたか、知りたいかな?私は飲み込めないまま、大きくうなづきました。ジムはゆっくり私を見つめながら、「難しいことじゃ無いんだ.利息をまた資産に足していったんだよ」それは以前から、よく聞いていたことでした.しかし、ジムが言うととてもよく分かりました.そして、そうしようと、ただ納得しました.
    何故か、不思議でした.私の心の奥深くにその言葉がしっかりとはいりこみました。

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