株が期待で上がるのは短期的

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2026年2月18日

日本だけの理由で株価上昇は続かない

新内閣の発足や支持率の高さで、株価が上がりました。それは短期的な動きです。相場は期待で動き、現実で落ち込む。これが鉄則です。今日はこの話を深堀りいたします。

高市政権の仕事力の高さと支持率の高さから、メディアは「アベノミクスの再来か」と騒ぎ立て、証券会社は「ここぞ」とばかりに買いを煽ります。それが彼らの商売だからです。

しかし、
日本の政治で株価が上がるわけではありません

小泉内閣の熱狂が良い例

歴史を振り返れば、答えは明白です。かつて小泉内閣が発足したとき、支持率は驚異の80%超えを記録しました。「聖域なき構造改革」という甘美なスローガンに、日本中が熱狂したのです。

しかし、株価はどうなったでしょうか?図表1を見てください。

支持率(緑線)は高止まりしているにもかかわらず、日経平均(青線)は下落し続けました。森内閣の解散時には1万4000円台だった株価が、小泉人気が絶頂であるはずの時期に1万円を割り込んでいます。

なぜか?同時に表示されているNYダウ(オレンジ線)を見てください。アメリカの株価が下がっています。

ここから読み取れる事実は一つ。「日本の株価は、NYダウの写真相場に過ぎない」ということです。

図表2を見るとよく分かるでしょう。これは2000年以降の日経平均とNYダウを比較したチャートです。世界の経済が連動している以上、株価が連動するのは当然です。

期待が覚めれば冷静に戻る

株価は期待が先行します。それが覚めれば冷静に戻ってしまいます。特に上場時がそうです。「どんなにか素晴らしい企業なのだろうか?」という声が高まり、株価が大幅上昇するのです。

典型的な例が、かつてのNTT上場です。(図表3)

国策民営化という巨大な期待が生じ、売り出し価格の119万円から318万円まで駆け上がりました。(約2ヶ月間での伸び率:2.7倍)

しかし、そこが天井でした。ブラックマンデーという背景もありましたが、期待だけで膨らんだ風船はすぐ破裂し、暴落の一途をたどりました。

ウクライナ情勢における小麦価格(図表4)でも全く同じ現象が起きています。戦争開始の恐怖で急騰し約半月で上昇率は1.5倍になりました。実際に戦争がスタートすると、価格は暴落し始めました。

「開けて悔しき玉手箱」と言いますが、期待した分だけ傷つくということです。

期待に踊らされないようにしましょう



本稿は2月16日に投資部LIVE会員向けに配信した動画『株価は期待で上がる』の要約版です。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • なかなか、先生のチャートを見れば一目瞭然ですね。まさに日本株はアメリカ株の拡大写真です。おっしゃる通り、期待に踊らされないように致します。

  • とても分かりやすい解説でした。
    期待に踊らされないようにしましょう!の言葉が改めて心に刻まれました。

  • では高市内閣に期待してここ2、3ヶ月は上がり現実政策実行に移ればそこから下がり始めるということですね。

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