2025年6月11日
海外は全く真似できない
日本人の卓越した能力の代表格がサービスです。
エアラインに乗ると実感します。
飛行機の中に足を一歩踏み入れる際に、入口に立っている客室乗務員が、「いらっしゃいませ」と呼びかけます。
レストランや買い物でお店に入る気分です。
また、「こちらは機長です。本日はご搭乗ありがとうございます。機体ができるだけ揺れないように運行します」というアナウンスがあることがあります。
諸外国の航空会社では聞いたことがありません。
実際に、体調の悪いお客様がその状況を事前に申告された場合、低く運行することがあるようです。
その方が気圧の変化を受けにくいからです。
諸外国のエアラインでは、乗客を取り締まるような場面があります。着陸時です。
飛行機が着陸態勢に入る時はシートベルトを締め、座席を垂直に戻さないといけないのですが、
これを見回りに来る姿勢がまるで取り締まり官です。
「サービス業は客に対して虐げられた立場にある。この時ばかりは立場逆転だ」
とばかりに違反摘発に乗り出す雰囲気を感じます。
もうひとつ例を挙げましょう。フランス料理店です。
フランス料理は宮廷料理が発祥ですから、設定が王様と家来となっています。
料理の出し方や説明の仕方にそうした伝統を感じます。
しかし、最高レベルの料理店(ミシュラン三ツ星レストラン)でも
東京とパリのレストランと比較した場合、スタッフの対応はかなり違います。
東京が圧倒的に丁寧です。
以前初めて訪れた都内の店で、スタッフの料理の知識や身のこなしに卓越したものを感じたことがありました。
そこで、その話をしておこうと、その人を手招きで呼び寄せようとしました。
すると、遠くから駆け寄ってきた彼は「何か(手違いがありましたでしょうか)」と血相を変えて走ってきたのです。「お客様に失礼があってはいけない」という姿勢が徹底しているのです。
外国でも、サービス陣の対応を褒めることがありますが、このような経験は一度もありません。
日本には「お客様」という言葉があります。
英語ではclientとかcustomerという単語はありますが、客に尊敬を込めた言い方はありません。
また、日本語では「人様」という言い方があります。
他人に対する尊敬語です。
英語ではこれに相当する言い方がありません。
英語圏、中国語圏では、客の多くがニコニコして対応します。
これはサービスが悪く、客側がニコニコすることで、店員側の気分を良くしサービスをしてもらおうという魂胆です。
日本人のおもてなしは卓越しています。
海外は全く寄せ付けないレベルです。
外国から日本を訪れる観光客の多くはこのサービスが好きなのです。
日本人にとっては当たり前の対応のように感じているかもしれませんが、
ぼくのように海外に住んでいる身にとっては、
このサービスに接した時、「日本にやっと戻ってきた!」と実感します。
コメント
コメント一覧 (4件)
日本に生まれて、良かったです。( ◠‿◠ )
投資家タマゴン様
これからもずっと、日本に生まれて良かった。」と思えると嬉しいですね。年金支給や日本の債務残高を考えると不安もありますが。
・・・100年安心の年金改革じゃなかったですね。安心感は、10年も保たなかったですね。
( ̄ー ̄ )
おっしゃる通りだと思います。