VIXで儲ける

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株価天井圏では13~15で買う

VIX投資(買い)の最もいいとところは、「損をすることがあまりない」ということです。逆の言い方をすると「儲かる」ことです。

図表1にある長期の統計は既に皆様にオンクラスの講義の中で説明しました。VIXの数値が11より低くなる可能性は3.2%です。9台の0.8%と10台の2.4%を加えた数値です。

図表1

統計的に3.2%の確率で起こることに対して投資をしたら、損になることはまずないと思って下さい。それが「11未満で買う」という戦略の神髄でした。

ところが、株価は天井圏では、VIXはそこまで下がりにくいです。図表2です。赤線がNYダウ平均株価で、青線がVIXです。これをよく見てみると、VIXが15より下になることはあまりありません。(15に黒線を引きました。)

図表2

株価は天井圏では、動きが大きいです。ある人は強気を続け、ある人は弱気に転じます。強気筋(すじ)と弱気筋(すじ)が交互に相場を支配します。(最後には弱気が支配しますから、天井を打ちます。)簡単に言えば、天井圏では上がったり下がったりという動きが頻繁に起こります。そのため、VIXが下がりにくくなります。

これに対して、株価が天井圏を形成する少し前の局面についても見ておきましょう。図表3です。この時期においてはVIXが13以下にまで落ちることが頻繁にありました。

図表3

ここで投資戦略を次のように設定します。

株価天井圏ではVIXは15より下がると底になる。

従って15になったら買う。安全を考える人は13にまで下がった段階で買う

なお、13や15という数値はVIX指数の価格です。実際に取引するのはCFDになります。CFDの価格は指数に比べて約2ポイントちょっと高くなっている点に注意してください。つまり、指数が15になった時に、CFDは17程度になっているということです。

CFDでは期限付きの第一限月(期近)を買うのがいいでしょう。第二限月に比べて上昇幅が大きいです。

売りについては、大幅上昇を狙わずに早めに手仕舞うことが肝要です。11で買う時に比べてリスクがやや高くなっているからです。

建玉枚数の決め方

マネーマネジメントは大切です。建玉枚数は損切りとの兼ね合いで決まります。図表4です。

図表4

損切りは1.2~2.0ドル下がった地点で行います。

2ドルで損切りをすることにしましょう。つまり、買い価格から2ドル下がったら損切りを行います。2ドルは約300円です。IG証券の場合、5倍の倍率になるので、損失金額は1500円です。

損切りにおける損失が資産全体の1.5%程度の収まるように、買いの枚数を設定してください100万円を全資産とする場合は、今回の取引における損失は1.5万円に抑える必要があります。

この場合は、最大で10枚の買いを行うことができると計算できます。

損切りに至ることはまずないと思って下さい。それでも、どのような種類の取引においても、損切りについては頭に入れておく必要があります。

なお、この原稿は5月26日に配信した投資部LIVEの要約版です。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • VIXを買って儲けるチャンスが間近であると言うこどですね。まじかー。もっと先かなぁ〜と油断してました。(^◇^;)

    とにかく、勉強し直します。
    (現状、買う勇気は、ありませんが。。。)

  • 林先生、
    お世話になっております。
    以下に示すIG証券VIXのCFDの建玉枚数の計算が正しいかどうかご確認のほどよろしくお願いいたします。
    IG証券のVIXのCFDを調べると、一番安いのは、1ロットの価格が200USDで、期限があるものです。最低取引ロット数も1です。
    17の値で買う場合、ロット金額は、
      1 x 17 x 200 = 3400 USD (145レートで493,00円)です。
    100万円の場合、2ロットを取引する可能である。日本円の金額は、986,000円です。
    15,000円の損失で損切りする場合、価格に換算すると、
      15,000 : (145 x 200 x 2) = 0.25
    損切りの値は、17 – 0.25 = 16.75 です。
    すぐに損切になりそうと気がします。
    お手数をおかけしますが、
    よろしくお願いいたします。

    • 建玉枚数については、6月2日掲載の「VIXでの建て玉枚数の決め方(改訂版)」に詳しく述べました。
      一般的には、資金200万円当たり1枚を限度に建てます。
      17ドル下がったら、1枚買います。
      この際の想定元本は17ドルX1枚X200倍X145円=493,000円となります。
      損切りは1.2~2.0ドル下がったら行います。
      ここでは1.2ドルで計算します。この際の損失は
      1.2ドルX1枚X200倍X145円=34,800円です。

      なお、必要な最低証拠金は想定元本の2割です。つまり、
      493,000X2割=98,600円
      です。
      この金額は0.1ドルでも下がったら、ロスカットされてしまう金額ですから、実際にはこの金額の2~3倍を証拠金に積みます。

      仮に3倍積む場合は
      98,600円X3倍=295,800円です。
      100万円の証拠金で取引する場合は最大3枚までVIXを買うことができる計算になります。
      ただし、これはリスクが大きいのでお薦めしません。
      リスクが小さなVIXは東証上場のものです。
      これについては「今日の気づき」
      6月2日掲載の「VIXでの建て玉枚数の決め方(改訂版)」をご覧ください。

  • 分かりやすいご説明ありがとうございます。

    VIXは証券会社によっても数字が違いますし、どれの数字が11になれば買うのか分からなかったのですが、この説明を拝読して、今後は指数を見ながら、私の場合はIG証券の先物でやってみたいと思います。

    株価の位置でも数字が異なることも大変勉強になりました。

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