米国は株安・債券安・為替安の三重苦
ゴールドの上昇開始が近いです。米国は三重苦となってしまいました。投資先がゴールドしかなくなったことになります。この事実に人々が気づき始めるでしょう。
❶株は下落方向へ
図表1をご覧ください。一時、日本の時価総額トップに立ったキオクシアの株価は、すでに65%の暴落を記録しています。これはAI相場が終わったことを象徴しています。AIの次に代わる大きなテーマは存在しません。株価上昇は終わったと考えるべきです。米国でも事情は同じです。

❷債券は大幅下落開始
今、相場で最も重要なのは債券(金利)の動きです。
通常、株安の局面では金利が下がります。債券価格が上がるという意味です。しかし現在は、株が下げ始めたにもかかわらず金利が上がり続けています。これは国債や法定通貨に対する信用を失い始めている証拠です。図表2にあるように、債券利回りは2024年の最高値を抜いています。

❸為替は全通貨に対しドル安
7月末からすべての通貨に対してドル安になっています。米国の願いは、何としても債券利回り高騰を避けることです。今までは、「ドル高を続ければ、海外から資金が流入する。そうすれば、債券高(=金利低下)と株高が実現できる」と考えてきました。ところが、それが有効でない政策だとわかり始めたのです。
「ドル高にすると、各国の輸入物価が高くなる。その影響で米国の利回りも高くなってしまう」と思い直したのです。
利回り高の本当の理由は米国の債券への不信です。政策当局はそれを認めたくありません。認めてしまえば、「40兆ドルの債券を減らす手立てはありえない」という結論になってしまうからです。
まとめると、市場には「株安・債券安・為替安」という3つの危機が同時に始まっています。
最終的にはゴールドだけが上昇する
このような状況下では、資金は、最終的な逃避先として金へと集まることになります。ただし、一時的なパニック売りで金が連れ安する場面はあります。株安が金安につながる局面です。
リーマンショックの時には金価は9カ月間連れ安しましたが、コロナショックでは5日間だけでした。IT株価暴落の際は連れ安どころか金価格は上昇しました。どのパターンになるかはわかりません。これらの代表的な3パターンを踏まえた上で参考になるのはテクニカルシグナルです。
RSIで見極める金の2つの買いシグナル
いつ買うべきか。今後の金価格は下落か横ばいかの2パターンが考えられます。図表3の展開に合わせて、RSIでタイミングを見極めます。

- パターン1:下落からの反転(図表4)
RSIが30(売られ過ぎ)に達した後、売られ過ぎから金価格は反発するでしょう。その後、直前の高値を上抜けたことを確認してからエントリーします。

- パターン2:横ばいからのブレイク(図表5)
価格が保ち合っている場合は、長大陽線の出現を待ちます。1~2カ月間RSIが50(中立)付近でうろうろした後、大きな陽線が出現すれば、強い買い意思が注入された合図となり、本格的な上昇トレンドが始まります。

このようなテクニカルシグナルが苦手だという方は、「毎月決まった日に買う」戦略も有効です。いずれの方法にしても今年いっぱいに運用資金のほぼすべてをゴールドにすることをお薦めします。



コメント
コメント一覧 (2件)
金価格が低迷している今が買い時でしょうか?
皆さんには「年内が買い場」だとお伝えしていますから、今も買い時ですよ。
その中でもできるだけ良いタイミングを狙うとしたら、価格そのもの以外にも、今回の気づきにあるようなRSIも参考になさってください。
もちろん特にタイミングを気にせず、ただ毎月買っていくというのも良い方法です。