NYダウの暴落近い

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8月26日、27日とNYダウは7月につけた高値を終値で抜き、新高値を更新しています。しかし、ぼくの考えでは、天井は近くなっています。米国株をお持ちの方はご注意ください。日本株についても米国株とほぼ似たような動きをしますから要注意です。ポジションは早めに縮小または全売却するのがいいでしょう。

「NY株式市場の天井が近い」と判断する最大の理由は、ファンドマネージャーの買いポジションにあります。詳しく言うと、S&P500先物の買いポジションが87%に達しています。(逆に言えば、13%が売りポジションだということになります。)

87%の人が買っているのであれば、今後買い増す人が出てこなくなります。(正確にいえば、買う人は残りの13%の中の一部だけになります。)過熱感が生まれると相場が天井を打つのはこれが理由です。

図表1に2018年からのポジションとS&P500の株価の動きを示しました。これを見ると、2019年、2021年ともポジションが80%弱の時点で相場が過熱し過ぎとなり、S&P500は中期的な天井となって下落に向かいました。

現時点で買いポジションは87%と極めて高くなっています。ここまで過熱感が高まると株式市場の下落は必至です。過熱感が高い分、下落幅も大きくなるでしょう。

ただし、天井がいつになるかはこの指標だけでは判断はできません。ポジションがピークを打ったのち、数か月後に株価の天井となるケースもあるからです。また、買いポジションが90%を超えていく可能性がないわけではありません。その場合、NY株式市場は高値をさらに更新することになります。

それにしても、「NY株式市場のピークが近い」というのであれば、持ち株は整理すべきです。投資は「損をしないこと」を最重要に考えるべきです。欲張りは長期的には割に合いません。これがぼくからのアドバイスです。

なお、87%は統計開始以来2番目に高いレベルです。これは図表2に見ればわかります。一番高かったのは、リーマンショック前につけた90%でした。当時は2003年からの株高で多くの人がそのメリットを享受していました。それが戦後最大の暴落・不況になってしまいました。同じようなことが起きるだろうと、ぼくは考えています。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 今、米国株を持っています。宣誓指摘通り、下がるということなので、持ち株の6割位売却シマシタ。残り分まだ至上最高値ダウを記録しましたので、まだ迷っております。先生の言われるように、全部処分して、来たるべく暴落に備えて、資金をつくっておいたほうが良いでしょうか?空売りした事がありません。金投資をしたほうが良いでしょうか?その場合、上がる時期をお教え下さい。

    • 加藤さん
      コメントありがとうございます。
      この件に関しては、LINEでメッセージをお送りしましたから、
      確認してくださいね。

  • 先生のアドバイス、よくわかりました。
    わたしの場合は、S &P500や全世界株など投資信託の積立NISAをしてきたのですが、今すべて売却手続きを終えてきました。
    お試しで1年半積み立ててきたので、金額はわずかですが、これからはその売却資金を含めて、新たに金(ゴールド)現物投資に充てていきたいと考えております。
    時宜適切なアドバイスに、深く感謝いたします。ありがとうございました‍♂️

    • ニーサをやめて金に資産を動かすのはとてもいい方法です。
      その良さがこれから数カ月もすると明確に感じられるようになるでしょう。
      よろしくお願いします。

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