2026年4月1日
勝敗を分ける「損切り」の判断
コメ価格が下がり始めています。高値で仕入れた卸売業者が悲鳴を上げ始めています。今日はコメ問題を題材に、損切りの大切さをお話しします。
2023年から2024年にかけて、コメ価格が倍近くに跳ね上がった現象がありました。令和の米騒動です。図表1はコシヒカリの価格です。

ところが、最近になって価格が下がり始めています。理由は販売量の減少です。一般に値段が上がれば、買いたい人が減ります。図表2にあるように、コメ価格の上昇と反比例するように、青い線の「販売数量」が急落していることが分かります。2020年を100とした場合、現在は60〜70近くまで落ち込んでいます。

死活問題となっているのは卸売業者です。図表3にあるように、仕入れ価格(青線)が高値でとどまっています。価格高騰が続くとの思惑から、2025年秋の新米を農家やJAから収穫前に予約買いをしていたのでしょう。典型的な高値掴みです。

TV報道によると、卸売業者の倉庫には売れないコメがいっぱいに積み上がっています。卸売業者は現在の価格では損が出るので売るに売れないので、「もう少し待てば、また価格が上がるかもしれない」という淡い期待を抱き、倉庫に米を眠らせているのです。
これは致命的な判断ミスです。
価格が続落するのに耐えかねず、卸売業者は安値で売り出し始めるに決まっています。消費者の買いが減っているので、それ以外に手がないのです。最終的には、同業者たちが雪崩(なだれ)を打ったように売り出し、価格は総崩れになります。
これは過去のすべての商品相場で起きてきたことです。コメ業者はこうした現象に不慣れなために、「いつかは価格が戻る」との願望を抱いているのです。
重要なことは、「損切りの判断を迅速に行う」ことです。
損切りの天才企業を紹介しましょう
ファーストリテイリング(9983)、つまりユニクロです。ユニクロの強さは、人々が買いたくなる服を作ることだけではありません。むしろ、「見切りの速さ」にあります。
売れないと判断した商品は、即座に値下げをして売り切ります。すべての商品をシーズン中に売り切るのが鉄則です。なぜなら、倉庫に眠る在庫は現金を生まないどころか、来期になればさらに価値が下がるからです。死に筋は会社を腐らせる毒であることを知っています。
ユニクロがここまで大きく成長した秘密は損切りの励行にあるといっても過言ではありません。
投資の世界でも全く同じです。「損切り」こそが最重要のルールだとぼくが言っているのはこのことです。



コメント
コメント一覧 (1件)
まさしくその通りですね。損切りしたら気持ちも明るくなって波動が上がる感じがします。