空売りの仕組みを読み解く

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2026年5月27日

空売りの4つの基本ポイント

空売りを「わからない。怖い」と思って毛嫌いしている人はいないでしょうか?基本として4つのポイントがあります。ここがわかれば、最初の一歩をスタートできることになります。

➊順番が違うだけ。利益の仕組みは同じ

空売りは、決して複雑な取引ではありません。図表1をご覧ください 。皆さんが株を買う時、「100円で買って200円で売れば儲かります。儲けの幅は100円です」ここまで、誰も疑問を抱く人はいないでしょう。

空売りも全く同じです。売った価格が買った価格より高ければ儲けが出ます。

違いはひとつ。その順番です。通常の買いが「先に買って後で売る」のに対し、空売りは「先に売って後で買う」という順番になります 。先に200円で売るのです。「持ってもいないものを売るのか?」と聞かれれば、「その通り」と答えます。

❷空売りが怖がられる理由

「買いは家まで、売りは命まで」という相場格言があります。「空売りは怖いものだ」という言い伝えです。何故か?まず、相場の動きが早いからです。

短期間で勝負が決まります。図表2のリーマンショック前後の米国株式指数をご覧ください。

何年もかけて上がった相場が、下る時は短い期間で暴落しています 。人は自分の資産が減る時にパニックになって売り急ぐため、下落相場は圧倒的に速く進むのです。

次に、通常の買いは最悪でも株価がゼロになるだけですが、空売りの場合は株価が上がり続ければ、損失が無限大に膨らむ危険があります。空売りの損失は幅が大きくなるという問題点もあります。

こうした理由から、空売りは「命まで」と言われてしまうようになりました。しかし、よく考えてみてください。買いを実施して損失を計上し、「家まで」取られてしまうのは、安全な取引でしょうか?

この格言の本質は、「空売りが危ない」と主張しているのではなく、「相場は怖い」と言っているに過ぎません。このため、どのようにしたらリスクを軽減できるかがぼくの講座の最大の眼目になっています。

❸空売り投資家が背負う3つのコスト

空売りには特有のコストが存在します。図表3の信用買いと信用売りの違いをご覧ください。

「お金を借りて買う」信用買いでは金利を支払いますが、「株を借りて売る」空売り(信用売り)では年利約1.1%の貸株料(レンタル料)を支払います 。レンタル料は変動します。

加えて、株不足になった時に突然発生する逆日歩という罰金です。信用買いでは発生することはありませんが、空売りの場合は支払う義務が生じることが起きます(一般信用の場合には逆日歩はありません)。また配当金についても、信用買いなら貰えますが、空売りでは自分の財布から支払って補填しなければなりません

❹空売りができない人の裏わざ

空売りを行うための口座開設には、証券会社によって18歳以上80歳未満という年齢制限や、資産額の審査があります。

もし審査に通らない場合や、リスクを軽減したい場合は、日経平均のインバース型ETFを買うという裏技が有効です。これは指数が下がると価格が上がる商品です。普通に株を買うのと同じリスク(レバレッジ1倍)で、空売りと全く同じ効果を得ることができます。(日経平均が1%下がると、2%上がるというダブルという商品も存在します。)

本稿は4月27日に投資部LIVE会員向けに配信した動画『空売り完全ガイド 前編』の要約版です。

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