ゴールド:前の高値で買う

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2026年6月16日

RSI30の買い方

先週の「今日の気づき」で「RSIが30を割れたので、前の高値を抜いたら買う」というタイミングについてお話しました。「前の高値という意味がわからない」という質問を多数受けましたので、今日はここを解説します。

シナリオは2つです。図表1に示しました。早期回復の場合、青色の点線のようになるでしょう。近いうちに高値をつけ、そこからいったん下がります。その高値を抜いたタイミング(緑色の〇印)で買います。

回復が遅れる場合は、赤色の点線になります。いったん高値をつけ、それを抜けずに価格は下落基調となります。その後、前の高値を抜きます。その時点(緑色の〇印)で買います。

前の高値を抜いたとしても、すぐには上昇しないこともあります。図表2には、2024年の例を示しました。前の高値を抜いた時点から、いったん価格が下がりました。赤のシャドーで示した期間です(矢印の時点で買うので、損が出て耐える期間です)。1ヶ月以上かかっています。

金生産はあまり増えない

金の生産増加が発表されていますが、価格に下方圧力がかかるような数値ではないです。買いの姿勢を続けましょう。

生産量は、885トン、前年同期比2.1%のプラスでした。ワールドゴールドカウンシル(WGC)が発表した、2026年第1四半期のデータです。おそらく、次四半期にはこの生産データは下方修正されることになるでしょう。

これまでも、金生産量の発表数字は下方修正の常習犯でした。前四半期(2025年第4四半期)の前年同期比が当初の+1.1%から-0.06%へ下方修正されました。3か月後に「実はもっと少なかった」ということを、何もなかったようにそっと修正してきます。

米国政府は金価格の上昇を望みません。金価格が上がるとドルの信認が薄れることになるからです。そのため、こうした小細工(最初は大きなプラス数字を公表して、後日低く修正すること)をやっています。

鉱山会社の売りポジションは過去最低レベル

金の生産が滞っている原因は、莫大なコスト増です。図表3を見てみましょう。毎年採掘コストが上がっているのがわかります。

自然環境や労働環境を保護するためには、莫大な投資が不可欠です。技術革新にも巨額の資金を要します。また、仮に資金があっても、新しい鉱脈を見つけて採掘するまでには平均10年を要します。 

金価格が上がれば大幅増産に舵を切りたいというのが経営判断です。しかし、今後数年間のうちには、大規模な増産は厳しいことがわかります。

鉱山会社はこの供給不足の事実を熟知しています。彼らは通常、自分が生産するゴールドを先物市場で生産前から売却します。先物の売りポジションを取るのです。「これから金価格は安くなる」と思えば売りポジションを拡大し、「これから高くなる」と思えば縮小します。

現在のポジションを見てみます。2006年以降、ポジション公表が始まって以来の低水準に近くなっています(図表4)。つまり将来、金が安くなるとは考えていないどころか、大幅高を見込んでいるということです。金の需給に最も詳しい生産者が価格の上昇を確信していると言えます。

わたしたちも強気のポジションを維持するべきです。

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 林先生、前の高値の意味がよく分かりました。
    ありがとうございました
    金投資を楽しめそうです!?

  • 各図表の解説が分かりやすく
    益々 金の今後が上がる方向で動く事が
    良く理解出来ました。
    ありがとうございました。

  • RSIと、前の高値と、鉱山会社の採掘などの関係 とてもわかりやすく 納得出来ました。

    まだ、前の高値超えて上がるには、時間がかかりそうですが、採掘コストも、上がってるので、そのうち買い増ししようと思っております。有り難うございました。

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