2025年8月8日
リーマンショック前の水準まで下落
日本の株価暴落の兆候が債券価格に現れていることについて、今日はお話します。
日本の30年債です。

図表1によれば、日本の30年債が利回り2.5%を超え、リーマンショック前の高値を抜きました。
青線(左軸)です。なお、赤線は日経平均(右軸の対数グラフ)です。
「利回りが上がる」ということは、債券価格が下がることと同じ意味です。
投資家は、「リスクが高いから、利回りを上げてくれないと買えない(=価格を下げてくれないと買えない)」と言い出したことになります。
次に米国です。

図表2によれば、米国は金利水準そのものは高いのですが、30年債(青線)はリーマンショック前の高値に一時達したに過ぎません。なお、赤線はNYダウです。
さらに、10年債も見ておきましょう。


図表3に日本の10年債、図表4に米国の10年債を記しました。
両者ともリーマンショック前の高値に達していないという点で同じです。
これらが意味することは何か?30年債は10年債に比べて償還までの期間が3倍長いです。
「償還されないかもしれない」と投資家が恐れるリスクが3倍あるとも言えます。
一般に、債券投資家は株式投資家に比べてリスクに敏感です。
債券を満期まで保有すれば、ドル債であれ円債であれ、100(ドル・円)に戻ります。
株価のように長期で上がるということはなく、償還期限が近づくと、価格は100に近くなり、最後には100ちょうどで商品寿命を終えます。
「最後に元本(100ドル・円)が返ってくるか否か」が一番大事な投資基準です。
これは株式投資の「成長期待」と全く異なる姿勢です。
現時点では、米国以上に日本の方が財政破綻のリスクが高いと投資家が考えていることがわかります。
日本の債券と株式への投資は控えるべきだという示唆が市場から読み取れます。
コメント
コメント一覧 (19件)
> 日本の債券と株式への投資は控えるべきだという示唆が市場から読み取れます。
ババ抜きがはじまるのは、そう遠くなさそうですね。
・・・ゴールド買わなきゃ!(^◇^;)
・・・318Aもチョビット。( ̄▽ ̄)
投資家タマゴン様
私は、アメリカよりも資源もなく、少子高齢化がより進み、借金が膨らんだ祖国の日本のことが一番心配ですよ。本当に大ピンチです!
ライオン様
> 祖国の日本のことが一番心配ですよ。
昨日の自民党総務会の「ことなかれ感」を
見ると、日本政治の柱が無くなったんだなぁと
思いましたね。「我こそは!」って人材が居ないんですね。。。
ある程度予想してはいましたが、良くも悪くも
日本の政治にパワーが無くなったんですね。
これでは、これからの日本の課題に本気で(・・・とりあえず、見た目だとしても!)
立ち向かう自民党は、期待できませんね。。。。( ´Д`)y━・~~
投資家タマゴン様
私も1996年かは2000年の頃は、賞与が出るとすぐに郵便局で日本国債の10年物を購入しておりました。祖国である日本がデフォルトをするなど考えもしなかったからです。
タマゴン様がおっしゃる通り現在の日本には優れた社会の指導者が不在です。私は、これからの日本の大ピンチを救って下さる社会の指導者の出現を切に祈ります。
ライオン様
世界の指導者がみな、
ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領
のような人達ならどれほど幸せなことでしょう!でもそれは、望むべくもなく。。。
( ´Д`)y━・~~
投資家タマゴン様
ホセ・ムヒカ氏は、貧しい方々のことを真剣に考えて下さったのですね。素晴らしい指導者です。ホセ・ムヒカ氏に敬礼!
( ◠‿◠ )
日本ファーストと真顔で訴えて国政選挙で通用した参政党。貿易立国の日本人が相手方国民に対して優先権や優越感を示すという思い上がりは無礼千万。世界から鉄槌を喰らう日の再現がそう遠くないのではないかと危惧します。
おじゃまむし様
私は例えば今の参政党ブームはポピュリズムのニオイを感じるので、好きになれません。
かと言って、節度を超えた「他国ファースト」というのも、いかがなものかと思います。
参政党の神谷代表は今の日本人の本音に寄り添っているから人気があるんでしょうね。
因みに私は普通に話をしている神谷代表にそれほど悪い印象は有りません。(^◇^;)
いずれにしても、今の日本や日本人は「ガイジンさん」に優しくできるほどの余裕はもはやないのが、「日本人ファースト」の意味ではないでしょうか?
また、世界は鉄槌を喰らわす程日本を意識していないのではないでしょうか?
(アメリカは、キャッシュディスペンサーの日本を「生かさず殺さず」ぐらいは思っているかもしれませんが。。。( ̄▽ ̄)
嗚呼! 伝書鳩の赤澤さんがお気の毒です。
( ´Д`)y━・~~ )
タマゴン様
日本は米国のキャッシュディスペンサーとは明言で、アメリカも落ちたものですね。世界で戦争を仕掛けて軍需産業を肥やしながら悲惨極まりない被災地国民を無視して、大統領が自国民最優先などとは。口が裂けても言えないセリフでしょう。神谷代表に悪気はないと思いますが、選挙は終わったのて参政党ファースト!とかに変えたら如何でしょうか? 敗戦国日本は未だに米国の属国扱いですが、公党として日本人ファーストを誇示して他国民から嫌われる必要はないと思います。他国を武力で侵略して独立した米国民と日本国民は歴史観も金銭観も異なります。間違っても日本人は金が全てでないことは三島由紀夫の割腹自殺が物語っています。ちなみに私の夢は日本刀で割腹自殺することでしたが齢70を越えて未だに惰眠を貪る哀れな呆け老人です。笑
おじゃまむし様
> ちなみに私の夢は日本刀で割腹自殺することでしたが齢70を越えて未だに惰眠を貪る哀れな呆け老人です。笑
おじやまむしさんは
気高く生きようと志された大和男子 ( やまとおのこ )でいらっしゃたわけですね。
敬意をお伝えさせて頂きます。
> 三島由紀夫の割腹自殺
私は、今年還暦ですが、幼い頃の記憶として残っています。この「三島事件」についても様々な立場から様々な評価はありますが、
「日本人とはどうあるべきか?」を突き詰めた一つの答えとして捉えています。
奇しくも、今年は確か「生誕100年」でしたね。昨今の迷走している日本・日本人にとっての「モノサシ」あるいは「ともしび」となりうる人物のひとりであることは確かでしょう。
・・・もっとも、「日和見タマゴン」にとっては遠すぎて、目に入りづらい「ともしび」では有りますが。。。( ̄▽ ̄)
政策で減税やばら撒きをすると国債単価が下がるという話はあったので、そうなるんでしょうね。
一兆円資金調達しても2兆円を超える損失が発生する収支(それによる資金調達を増やすほど損失も増えるもの)を目先の入金でまるで所得であるかのように税金と名付けされ騙され続け年利100%を超える借金を作り続け、臓器遺伝子破壊のあたり屋の修理代を延々と支払い続けてる構造は国債赤字の何倍もの損失になってるけど、
未だそれを理解できない人も多いし。
(本来麻薬で権利ではなく一部の人の人権侵害欲望を満たしてるだけの損失製造構造だから当たり前。
有色人種を奴隷にするのは合法だから奴隷にするのは権利というのと、合法麻薬は合法だから合法麻薬を吸うのは権利というのが同義。)
一人一人が大統領にならなくても、ムヒカさんが素晴らしいと思うなら真似しないといけないですね。
匿名様
> 一人一人が大統領にならなくても、ムヒカさんが素晴らしいと思うなら真似しないといけないですね。
仰る通りかと思いますが、
・・・それが難しいのがが、悩ましいところですね。
政治家も所詮人間で、
政治家になったから急にできるものではなく、
政治家にならなくても元々そういう心づもりで生きてこられた結果が
たまたま大統領という立場になっただけだっただけということなのかなと思います。
なので、
人にはやってくれ、
自分はやらないという構造である限り、
ハリボテではなく真にムヒカさんのような政治家が出てくるのは難しいんじゃ無いかとふと思ったので書いてみました。
お付き合いいただき感謝いたします。
( ◠‿◠ )
はじめまして。
私は参政党びいきではありませんし、他の政党を応援する者でもありませんが、日本人ファーストという言葉が出てくるくらい労働対価が低いですし、貧困に喘いでいる日本人が多いですよ。民間活動で貧困世帯の食べ物を支援している。それが全国的にも広がってCMに流れてくるくらい悲惨な状況下にあります。そういった世帯からむしり取るように消費税を課す。それが今の日本与党及びメジャーな野党政党が続けようとしている政策です。参政党が発しているファーストというのは海外に対してでなく、国内の司法・立法・行政に向けて国民の気持ちを代弁しているに過ぎないのではないでしょうか。敗戦国日本は、何につけいじめられ続けていますが、堅実で温厚な人達から成る国なのに、情報が入手しづらいから虐められ続けてますよ。
> 参政党が発しているファーストというのは海外に対してでなく、国内の司法・立法・行政に向けて国民の気持ちを代弁しているに過ぎないのではないでしょうか。
同意します。
私も、全面廃止は無謀な議論だし将来を全くみてないが、一時的に減税するというのは公平な現実的選択だと思います。
綺麗事ではなく結果を出すためにどこに落とし所にするか、
目先のことだけではなくちゃんと将来も見据えてやらないといけない、
一方人々の欲望というのは理性では無いので人気投票になる、
というバランス(優先順位の高さ合理性など)が現実政治となってしまう部分はあるのでしょう。
代弁力と解決力は違うのだけど、
代弁力が高い人が共感を得やすいというのも問題。
温暖化もちまちま節電する人がいるかたや、爆弾バンバン落として金と物を燃やして熱も上げてという人がいるとちまちまやってる人の努力を台無しにされてる構造だし、
客観的なデータを踏み潰して自己都合のデータを本来信用度の高くなくてはいけないところがやり始めたら間違えたデータの上に詭弁論証がつづいてその矢印の先はとんでもない方にベクトルいきそうだし、
どうなっちゃうんでしょうね。
一つ言えることは、
こちらの講座で林先生のお話を伺えることで、今何が本当は起こってるのか、
羅針盤がしっかりしていてありがたいということです。
国会議員の報酬は年5000万だそうです。
その他色々な無形の優遇措置があります。
晴れて議員になると皆発言を控えるようになります。美味しい身分をリスクに曝すのを避けるようになります。後は任期満了まで大人しく報酬を貰い続け、結局任期中は議員としてやるべき仕事は何もしません。うるさい記者には常に勉強中と言うだけです。元々現世での、地味で厄介で面倒な仕事が嫌いでこの道を目指したのです。だからエッフェル塔や甲子園には必ず行きます。ジミン党でも、賛成党でも、議員になると皆この道を貫くようになります、
国会議員に対する報酬を子供食堂とか奨学金とかの財源に振り向けるとかなりの成果が出ることは確実です。外国人の土地取得に関する立法府での議論にあんなに沢山の議員は要らないはずです。無駄な議員が多いほど、国家の危機で、早く有効な手立てを打たないとマズイ時に
動きが遅くなります。媚中議員などが媚中手当を受けて、せっかくの法案成立の足枷になります。議員の数を半分以下に減らすこと、そして報酬を半分以下に減らすことがなにより必要です。いまどき、彼等の見識や情報がなければ国家の今後の道を過つなんて程の人物がいるとは思えません。官僚出身なら頭が優秀で良いのか。否ですよ。彼等の得意技は出来ない理由を探す事だけです。何故なら自分に有利な法案なら必ず早く通すからです。最もタチが悪いのです。