油断 堺屋太一著

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      匿名さん

        ホルムズ海峡封鎖されたということで、今から50年前の昭和50年に刊行された書籍を読んでみた。
        通商産業省(現・経済産業省)の現役官僚だった時代に執筆した、非常にリアルな「予測小説(シミュレーション小説)」です。

        「中東からの石油輸入が平常時の3割に激減し、それが200日間続いた場合」のシミュレーション(油減調査)を行います。弾き出された予測は「300万人の死者と、国民財産の7割が失われる」という絶望的な予測。

        小説では、やがて中東全域で紛争が勃発し、ホルムズ海峡が封鎖され、恐れていた事態が現実となり、日本への石油供給が絶たれてしまう。
        当時の日本の石油備蓄はわずか60日〜65日分程度。
        石油枯渇のニュースが流れると、たちまち買い占め騒動が発生し、スーパーから食料や日用品が消え去る。
        その後、石油の使用制限からの様々な弊害が順を追って発生。
        石油使用の制限からの産業の衰退、銀行の引き出し制限、計画停電など金融、経済活動が滞り、街には失業者が溢れ社会が荒廃。
        一番衝撃的なのは、米を始めとする食糧が不足し、餓死者が数えきれないほどに。

        タイトルの「油断」には、心の緩みである「油断」と、「油(石油)が断たれる」という二つの意味が掛けられています。

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    返信先: 油断 堺屋太一著

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