消費税タダ取りを狙った「金密輸」が増加中

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2025年12月17日

取り締まりルールを強化

最近、金の密輸に関するニュースが報道されました。以前の「今日の気づき」で取り上げた「金の持ち込みが近い将来厳しくなるだろう」という旨が、現実になりました。今回は、この件についてお話します。

金の密輸は年々増加しています。図表1に記した通りです。
密輸増加の背景とは何か?

日本の消費税が背景にあります。金の購入時に10%の消費税が取られ、売却時に売り手側(消費者)に10%の消費税が払い戻されます。

日本国内で金を買うときは消費税を支払い、その後国内で売った場合は、消費税が戻ります。金価格が、買った時より値上がりした場合は戻って来る消費税は増えますから、お得感すらあります。

海外で金を買った場合は事情が異なります。

シンガポール、ドバイ、香港などでは金は無税です。これを持ち込んで日本で売れば消費税分が儲かることになります。インバウンドの旅行者がこの消費税戻しを利用して利益を上げ始めたのです。

従来の規則では「1キロ以内の金の輸入については無申告で構わない」とありました。今なお、この規定はWEBサイトに記載されています。

また、携帯品・別送申告書に図表2のように書かれています。つまり、改訂されていないのでしょう。

しかし、現実的にはもう過去のルールになっています

それは、税関当局が図表3のようなルールを申告用紙に追加したことでわかります。図表4の20万円ルールと合わせて、金の密輸を防ごうという狙いです。

なお、20万円ルールとは、「1個で20万円を超える品は、その品の全額が課税対象になる」というルールです。金だったら10グラムを持ち込むことさえ難しくなっています。

罰金

密輸者には「金価額の最大5倍」が科されます。たとえば、1億円相当の金地金を密輸した場合、最高で5億円の罰金が理論上あり得るということです。
その他、払わなかった税金に上乗せする形で加算税の支払いや、納税が遅れた分の延滞税も上乗せされます。つまり、1億円の10%(1000万円)を手に入れようとして、5億円以上を失うリスクがあるのです。

さらに、罰金のみならず、金を没収することも検討されています。

ぼくが税関職員による検査を見ていると、家族連れの旅行者や旅行期間の長い人は検査されていないようです。これに対して単身で1日-2日の旅行をする人(日本人・外国人)についてはやや厳しく見ているようです。

しかし、入国者はあまりに多いですから、無申告の人を見逃してしまうケースはきっと多数に上っているはずです。今のところ、麻薬犬や食物犬(食べ物を持ち込ませないための犬)は多数配置されていますが、ゴールド犬は存在しません。

コメント

コメント一覧 (6件)

  • 申告しない旅行者もいるでしょうね。
    税関の係官の方、ご苦労様です。

  • ・・・ゴールドに反応する犬!
    いるなら見てみたい。(^◇^;)
    スピッツあたりが絵になるかもか( ̄▽ ̄)

  • 知らない事ばかりで、林先生の講義は本当に勉強になります。
    ありがとうございました。

  • 11月中旬買うのなら金をと言われ(1540)を100万円で購入しました。
    買うなら少しずつと言われた時先生の単位と私の単位がかけ離れているようで私の場合は10万がすこしになりますが、まあ順調に上っています
    このまま上っている時買い続けていいでしょうか?

    御礼が後になりましたが先生を始めスタっフご一同にはPCのことまで優しき丁寧に対応して下さり嬉しいです。

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