金は一休みが近い

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利益確定はせずにポジション拡大を

ゴールド価格高騰は近い将来に休みに入るのではないかと考えています。

今日はその理由についてお話しします。

ゴールド価格が夏以降、猛烈な勢いで上がり始めました。このスピードは1985年以来では最高のものとなります。

図表1に50カ月移動平均価格と月末価格との乖離率を示しました。(50か月移動平均とは過去50カ月の価格の平均値です。)

これを見ると、乖離率が一番高いのは今月(2025年10月10日時点)で、その乖離度は80%となっています。

図表1

図表1は、月別のランキングで、上位15までを示しています。上位15位のうち、5つ(黄色)は、今回の上昇過程で生じた乖離です。

これに対して、それ以外の上昇時期が4つ含まれており、これらをグラフに示しました。

2008年2月(2位) 図表2

2011年8月(4位) 図表3

2006年4月(6位) 図表4

2007年12月(13位)図表5

です。

図表2

図表3

図表4

図表5

なお、図表中にある移動平均線は50日ものです。例えば、図表2は2008年2月を含んでいます。2月末時点での乖離率(50日移動平均との)は8.9%といった具合です。

現在は13.1%の乖離率となっています。50か月移動平均との比較でも50日移動平均との比較でも、上昇の勢いが相当に激しいことがわかります。

図表2~5の中で、価格が上がっているのは図表5だけでした。それ以外では、半年以上の休みが起きていました。

また、金ETFの代表銘柄である1540(金の果実)は、最近になって国際価格(NY先物価格)から10%もの乖離を示しました。ETFと国際金価格とは、ほぼ同じ価格で動くはずなのですが、1540に人気が集中したため、買われ過ぎの状態となってしまいました。10%という乖離はかなり珍しい大きなものです。

さらに、10月から12月は歴史上、金価格が安い月でもあります。金の需要期は7-9月期で、この時期にはクリスマス商戦に向けて、金のネックレスや金細工が数多く生産されます。10-12月期は、生産が一段落するために、価格が弱く含むことが多いです。

こうしたことを考えると、金価格にはやや弱い時期が訪れるだろうと考えています。

投資戦略:基本は長期保有

ここからの投資戦略は、どうなのか。

金は今後も長期的に上昇を続けます。そのために、金を空売りするといった行動はやめましょう。長期上昇相場において、逆方向に相場を張るのは厳禁です。

では、一旦利食いをするという投資行動はどうか。あなたが既に資産の9~10割をゴールドにしているのであれば、1~2割程度を売るということは、意義のあることかも知れません。安い価格で買い戻すことができれば、資産をさらに増やすチャンスになるかもしれないからです。仮にうまく買戻しができずに高い価格で再度購入することになったとしても、ゴールド資産全体の平均価格を大きく引き上げることはありません。

これに対して、金の組み入れ比率がまだ低い人には、利食いはお薦めしません。金で売って安値で買い戻すことができれば、理想的なのですが、現実はうまくいかないことが多いです。むしろ、買い戻しの際に、平均価格を上げてしまったり、買い戻しが十分に行えなくなったりすることが多いように見受けます。

ポジションの低い人は、「買い増しのチャンスがやってきた」と考えて、12月までにポジションを大きく増やすことをお薦めします。

一般的に、巨額の資産を築く人は、最も大きく上がる銘柄を見い出した人です。それに集中投資をし、途中ではちょこまかと売り買いをせずに、高値までずっと持ち続ける人です。今回は、その銘柄がゴールドだというわけです。

2-3年の間にここから4倍になると思って、ゴールド投資を続けてください。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • いつも、ありがとうございます♪
    2、3年、下がることは、ないとゆうことですか?いまから4倍になるとは、この10月からと、考えていいのですか?今年中にしっかり、買いで頑張ります。ありがとうございました♪

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