金の生産増は続かないだろう

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2025年8月6日

過去2四半期は生産減に修正された


金価格には引き続き強気で臨みましょう。


2025年第2四半期のゴールド生産量が発表されました。図表1を見てください。前年同期比+1.4%です。やや大きな上昇幅です。


しかし、その前の第4四半期の数字が訂正され、+0.1%からー1.7%に下方修正されています。さらにその前四半期もー1.1%となりました。生産が停滞していることがわかります。


数年前から生産に関する投資額が歴史的に低い水準で推移しているので、新しい鉱山や鉱脈の開発が進んでいません。投資が功を奏すまでには数年はかかります。従ってこれから数年は大きな増産はないでしょう。


鉱山会社は自分たちのこうした事情に精通しています。「価格が今後も強気に推移する」と見込んでいたため、先物の売り建てを小規模に行ってきました。鉱山会社はゴールドを生産するので、ほぼ常時、先物売りポジションを抱えています。

「これから金価格は安くなる」と思えば売りポジションを拡大し、「これから高くなる」と思えば売りポジションを縮小する戦略を取っています。

図表2にあるように、現状では売りポジションが高いレベルとは言えません。

実際のところ、ポジションが減少中です。史上最高値を更新しながらも売りポジションを減らしているのは、先高を強く予想しているからです。


私たちも鉱山会社にならってゴールドのポジションを高くしましょう

コメント

コメント一覧 (10件)

  • 今回も気づきをありがとうございます!
    毎回とても勉強になります。

    その前の第4四半期の数字が訂正され、+0.1%からー1.7%に下方修正されています。さらにその前四半期もー1.1%となりました。

    このように統計が修正される理由はなぜでしょうか。
    前々四半期まで訂正されています。

    先日、米雇用統計は大幅に下方修正されました。
    こちらについては、多分上記とは別の理由のような気がします。
    こちについても、先生の解説をお聞きできればと思います。

    • 最近発表される米国の雇用統計の数字について、その信頼性に影響を与えている要因がいくつか見られます。投資判断を行う上で重要な点ですので、3つのポイントに整理します。
      1. 調査回答率の低下と統計処理の影響
      まず、雇用者数の集計に不可欠な調査の回答率が大幅に低下しています。コロナ前の70%以上から現在は60%未満まで落ち込んでおり、これに季節調整による補正が加わったことで、数字が予想より低く出る一因となっています。特に、州や地方政府の教育関連における雇用回復の遅れも影響していると見られています。
      2. 統計作成プロセスの信頼性低下
      次に、統計を作成する労働統計局(BLS)自体の問題です。予算や人員の不足、また旧来の調査方法が継続されていることなどから、データ精度が落ちていると指摘されています。このため、専門家の間でも「発表される数字は信頼できるのか」という声が強まっている状況です。
      3. 政治的介入による混乱
      最後に、政治が統計に与える影響です。過去には、当時の大統領が「数字は改ざんされた」と批判し、統計局長を解任する事態がありました。専門家はこれを「通常の修正にすぎない」と反論しましたが、このような政治的介入は、統計機関の中立性や信頼性を損なうリスクとして懸念されています。
      これらの要因から、経済指標の数字を額面通りに受け取るのではなく、その背景にある構造的な問題を理解した上で、冷静に市場を分析することが一層重要になっていると言えるでしょう。

      • ・・・結局、トランプさんが言いたい放題、やりたい放題で、国の劣化と信用失墜に拍車を掛けているように聞こえます。( ̄▽ ̄)

    • 金の生産量の統計が毎四半期変更されるのはごく普通のことです。
      しかし、最近では、その幅が大きくなっています。
      また、下方修正になることが多いです。
      理論的に考えれば、修正は上方修正と下方修正が半々になるはずなのですが
      最近では、下方修正が頻繁になっています。
      恣意的な理由が存在するかどうかは分かりませんが、
      金の生産量が多いと表明したい勢力が存在することは確かです。
      金の生産量が多ければ、価格が下がるからです。
      金価格が上がると、ドル安になります。これを避けたいわけです。
      したがって、後日(翌四半期)に下方修正をするという手がとられているのかもしれません。
      雇用統計については、以下のように回答を記しました。


      調査の回答率低下と統計処理の影響
      雇用者数の集計に必要な調査の回答率が大きく下がり(コロナ前は70%以上→現在は60%未満)、
      その上、季節調整による補正が入ったため、数字が予想より低く出ました。
      特に州や地方政府の教育関連の雇用回復が遅れていることも影響しています。

      2
      統計の作り方が弱くなっている
      予算や人員の不足、古い調査方法のままなどで、
      労働統計局(BLS)のデータ精度が落ちており、「信頼できる数字なのか」という声が強まっています。

      3
      政治がからんだ混乱
      トランプ前大統領が「数字は改ざんされた」と批判し、統計局長を解任しましたが、専門家は「通常の修正にすぎない」と反論。
      こうした政治介入で、統計機関の独立性や信頼性が損なわれるリスクが心配されています。

  • 迷いなく、ゴールドのチビチビ買いを継続中。

    ・・・やっぱり、ゴールド買わなきゃ!( ◠‿◠ )

    追伸、318Aは、タバコ銭を稼いで一時撤退しました。(^◇^;)

  • 10年以上もそのままにしておいた定期を改めて見たら 0.01%の利息です。
    明日にも解約 金の果実にしようと思います‼️

  • 10年以上もそのままにしておいた定期預金を改めて見たら 何と0.01%の利率
    早速解約をして金の果実に肢体と思います‼️

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