2025年6月24日
銀行送金の不便さを解消
今日は新しい海外送金方法を紹介します。
WISE送金と呼ばれているものです。
従来の銀行送金に比べると、その便利さに圧倒されます。
長所
❶手軽さ
従来の銀行送金では、かならず、「どのような理由で海外送金するのでしょうか」と尋ねられます。
「何だっていいじゃないか。俺の金だ。」と言い返すことはできません。
また、送金に関する証拠書類を求められます。
子供の留学費用ならば、学校への入学許可、学費が書かれた書類が相当します。
仮にそれが500万円(相当の外貨)だとして、それ以外に必要となる生活費も送金したいでしょう。
しかし、それは許されないのです。
生活費を証明する書類が必要です。
寮費の提出はできるでしょうが、日々の買い物の費用を証明することができません。
その送金はできません。
海外送金はマネーロンダリングの疑いをかけられ、簡単には大金は送金させないようです。
「大金とはいくらなんだ?」と聞いた際に、みずほ銀行では、「10万円」という回答が返ってきました。
10万円の金額をマネーロンダリングする人はいないでしょう。
設定が馬鹿々々しいほど非現実的なのです。
つまり、目的はマネーロンダリングでないことは明白です。
海外にお金を持ち出してほしくないのです。国の富が減るからです。
国家の役人は本気でそのように考えているようです。
こうした傾向は大なり小なり諸外国に共通します。
「いい加減にしろ!」という国際的な叫びのもとに生まれたのがWISE送金です。
この送金方法を用いれば、日本円では1億5000万円まで送金可能です。
WISEには日本語サポートがあるため、送金時の不安があれば問い合わせ可能です。
英語が必要な場面もありますが、日本語対応も充実してきています。
❷送金手数料の安さ
従来、海外への送金は銀行しか行うことができませんでしたので銀行は送金手数料を取り放題でした。
両替手数料のほか、送金自体の手数料がかかり、合計するとその高い手数料に驚かされます。
WISEでは送金手数料(通常0.5%程度)は低く抑えられています。
両替には手数料がありません。レートはリアルタイムで決まります。
そのため、1分毎にレートが異なります。
アプリやウェブサイト上で、数タップすれば日本円から米ドルへの両替が完了します。
レートは市場の売り・買いの中央レートを適用します。
つまり、ドルから円へ、円からドルへという双方向でレートが同じになります。
米ドルだけでなく、日本円から他の通貨、または海外通貨から日本円への送金も可能です。
また、日本円から日本円への国内送金にも対応しています。
具体的な送金方法
アカウント登録を行います。
WISEのアカウントを作成し、必要な情報を入力することで利用を開始できます。
銀行口座の登録が必要ですが、それは国内に口座があれば十分です。
海外口座は特に必要ありません。
必要書類は次の通りです。
①口座開設書類
日本国籍の方は、以下のいずれかの書類が求められます。
1.日本の運転免許証または住民票。または2020年2月以前に発行された日本のパスポート
(それ以降のものには住所の記載欄がないので使えません)
2.マイナンバー
住民票(6か月以内)にマイナンバーが記されている場合は住民票で代用できます。住民票は一度提出すれば、毎回提出する必要はありません。
②送金限度額
WISE残高からの送金は最大100万円です。
銀行振込やカードを利用すると、最大1億5,000万円まで送金可能です。
③送金状況のトラッキング
WISEのアプリやWEB上で送金状況をリアルタイムで確認できます。
また、送金トラブル時の問い合わせもアプリ上から行えます。
④着金の日数
通常1~2営業日以内に相手先に届きます。
ただし、相手国の祝日やその他の事情で数日かかることがあります。
余裕を持ったスケジュールで送金しましょう。
⑤相手先口座情報の注意
送金先口座情報を間違えると送金が遅延するか返金になる可能性があるため、入力時には再確認しましょう。
例えば、送金先がJames Jr. Bondという名前の場合、Jrの後にあるピリオッド(.)が認識されない銀行があります。
大金の送金は行わずに、まずは少額を送金してみましょう。
*****************************
口座での両替と管理ができるWiseマルチカレンシー口座という口座を見つけたので補足です。
Wiseのマルチカレンシー口座では、以下のような機能が提供されています。
複数通貨の保有
日本円を含む40以上の通貨を一つのアカウントで保有・管理できます。
両替手数料
通貨ごとに異なる手数料0.5%程度
①Wiseの送金ステップ(高額送金の場合)
Wiseアカウントを作成・本人確認
金額が大きいため、厳格な本人確認(マイナンバー・身分証・住所確認など)が必要になります。
送金内容を入力(送り先・通貨・金額)
たとえば「日本円 → 米ドル」「1億円送金」と設定。
Wiseが指示する銀行口座に入金(送金元の銀行から振込)
Wiseはユーザーの口座から直接お金を引き出すのではなく、送金者がWiseの指定口座(通常は国内の三井住友銀行など)へ振込を行います。
なので銀行口座をWiseに紐づけて自動引落しという形ではありません。
Wiseが為替換算し、相手口座に送金
両替レートと手数料を引いた残額が、指定通貨で相手先に届きます。
②住民票の写しも過去6か月以内に発行され、マイナンバー12桁が記載されているものであれば可能なようです。
他にはマイナンバー通知カードがありました。
③Wiseでは、マイナンバーの12桁の番号だけでなく、番号が記載された公式書類の提出が求めらるようです。
そのため、実際のマイナンバーを持っていない場合や、正確な番号でない場合は、本人確認が完了せず、Wiseのサービスを利用することができません。
Wiseで2020年2月以降に発行された日本のパスポートが本人確認書類として使用できない理由は、2020年2月以降のパスポートに住所記載欄が存在しないためです。
この変更により、本人確認書類としての要件を満たさなくなってしまったようです。
為替リスクの注意
Wiseはリアルタイムレートを適用するため、送金額が大きい場合はタイミングによって受取額が変動するリスクがあります。大口送金前に相場の動きを確認しておくことをお勧めします。
送金反映のスピード
通常1~2営業日以内に相手先に届きますが、通貨や相手先銀行の事情で数日かかることがあります。余裕を持ったスケジュールで送金しましょう。
送金状況のトラッキング
WiseのアプリやWeb上で送金ステータスをリアルタイムに確認できます。送金トラブル時の問い合わせもアプリ上から行えます。
相手先口座情報の注意
送金先口座情報を間違えると送金が遅延するか返金になる可能性があるため、入力時に再確認しましょう。
本人確認の有効期限
提出した本人確認書類(特に住民票やマイナンバー関連)の有効期限が切れていると審査が止まる可能性があるため、期限が近い場合は早めに更新するのが安心です。
サポート体制
Wiseには日本語サポートもあるため、送金時の不安があれば問い合わせ可能です。
英語が必要な場面もありますが、日本語対応も充実してきています。
個人・法人の送金上限の違い
個人利用と法人利用では送金上限や必要書類が異なる場合があります。
法人送金の場合、法人番号などの追加書類が必要になるケースもあります。
コメント
コメント一覧 (4件)
お世話になります。
WISEは携帯アプリで手軽に安く早く送れるので、4年ほど前から使用しております。
手軽に安く送金出来るところがないか調べた時に見つけ、特段不便も無く見直ししておりませんでしたが今でも安いのですね。
連れが韓国人で、韓国での各種維持費等に韓国の連れの口座に送るのに使用していますが、
アプリ上で振り込みたい金額を円もしくは指定通貨で指定
→自動換算表示された手数料込みの日本円金額(手数料も表示されています)を
WISEの指定口座に振り込むだけで、金額や国によっても違うのかもしれませんが、
測ったことはありませんが、いつも大体30分ぐらいで着金しています。
送金時に登録しておいた送金相手のメールアドレスに送金内容が飛ぶので、相手先も直ぐにわかります。アプリで進捗状況も分かりますし、着金までの目安時間も表示されていたと思います。
一応送金目的をプルダウンの選択式で選ぶ形になっており、法的な対応により内容が以前と一部変わりましたが、形式上な感じがしています。特に問題が起きたことは今までありません。
限度額が100万なのはアプリでも表示されていて知っておりましたが、
1億5000万も送金出来るとは驚きでした。
そんな金額を送金出来るように頑張りたいと思います。
便利な時代になりましたね。
定年前のオジさんにはついて行けません。
・・・そう言えば、紙の小切手、来年から廃止になるんでしたね。昔何回か触った事があり、世の中の仕組みに感心した覚えが有ります。
・・・大人になった実感もありましたね。
( ̄▽ ̄)
WISEは過去何回か使ったことがあります。
高額送金は未経験です。
そこで、WISEに問い合わせてみました。
下記のような書類が必要とのことでした。
関連サイトは以下となります。
皆様のご参考になれば幸いです。
https://wise.com/ja/help/articles/2976418/%E5%A4%9A%E9%A1%8D%E3%81%AE%E9%80%81%E9%87%91%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E6%9B%B8%E9%A1%9E%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
多額の送金に必要な書類について
Wiseで多額の送金をする場合には通常の本人確認を完了させる必要があります。
ただし、送金額によっては、送金の資金源を確認させていただく場合があります。また、その証明として追加書類の提出を依頼する場合があります。
予め書類を手元に用意していただくことで、追加書類が必要になった場合にもスムーズに手続きを進めることができます。
どのような書類が必要になりますか?
こちらのページでは、個人アカウントまたは法人アカウントから送金する場合に応じて、求められる可能性のある書類の例をご確認いただけます。
書類には何の情報が必要ですか?
ご提出いただく書類には、お客様のフルネーム、合計金額(Wiseで送金する金額相当)、そして資金を受け取った日付などが記載されている必要があります。
資金を受け取った方法によって、追加の情報が記載された書類が別途必要になる場合があります。 詳細は以下でご確認ください。
どのくらいの書類を用意すればいいですか?
収入源が確認できる書類が求められた場合、当社から案内があった書類をできるだけ多く提出するのが最良です。 より多くの情報が必要な場合は、ご連絡させていただく場合があります。
銀行の取引明細書は使えますか?
他の書類も併せてご提出いただくことをお勧めします。 銀行の取引明細書は、資金がどこから来たのかを確認するのに役立ちますが、通常はそれだけでは十分ではありません。
事前に書類を送る必要はありますか?
事前に書類を送る必要はありません。送金をする前に確認することはできませんので、予めご了承ください。
書類の翻訳は必要ですか?
書類の翻訳は必要ありません。 そのまま書類をお送りください。
個人アカウントから送金する場合に必要な書類
ここでは、資金源の出どころに応じて、当社が求める可能性のある書類の例をいくつか挙げています。 これらは一例であり、このリストにない書類をお願いすることもあります。
不動産
物件を売却して得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類をご提出いただく場合があります:
この資金を受け取った日付
受取金額
関係者の署名
不動産の住所
不動産の説明
所有していた期間
ご提出いただける書類の例:
当事者同士が署名した最終販売契約書の一部
弁護士、監査人、会計士からの文書
この資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
不動産登記からの抜粋
その他の証明書
給与
給与で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類をご提出いただく場合があります:
お客様の役職
お客様の年収
雇用主の氏名
雇用主の住所
雇用契約の開始日
給与の支払いを受けた日
ご提出いただける書類の例:
直近の給与明細
お客様の契約書の給与欄
雇用主からの収入源を確認できる雇用主からの文書
直近3か月分の銀行取引明細書
最新の確定申告書(BRLを送金している場合で確定申告書がブラジルのものである場合は、受領証の提出も必要です)
その他の証明書
投資
投資で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類をご提出いただく場合があります:
この資金を受け取った日付
受取金額
投資の種類
ご提出いただける書類の例:
投資証明書、契約書、または明細書
投資会社、銀行、配当支払者からの確認書
この資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
その他の証明書
相続
存続で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類をご提出いただく場合があります:
この資金を受け取った日付
受取金額
遺言状を作成した人の氏名
遺言状を作成した人の署名
遺言状を作成した人とお客様の関係
ご提出いただける書類の例:
遺言状の写し
遺言検認書または裁判所の文書
弁護士からの文書
この資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
その他の証明書
ローン
ローンで得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類をご提出いただく場合があります:
借入金額
この資金を受け取った日付
貸し手の氏名
貸し手の住所
ローンの目的
ご提出いただける書類の例:
ローン契約書からの抜粋
3か月分のローン明細書
この資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
その他の証明書
その他
それ以外の方法で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類をご提出いただく場合があります:
この資金を受け取った日付
受取金額
資金の受け取り理由
ご提出いただける書類の例:
弁護士、監査員もしくは会計士から署名された手紙
支払人から発行された書面の証明書
この資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
その他の証明書
法人アカウントから送金する場合に必要な書類
Wise法人アカウントから多額の送金をする場合、ご提出いただく可能性のある書類をご紹介します。 これらは一例であり、このリストにない書類の提出をお願いすることもございます。
事業収益
事業収益で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類を提出頂く場合があります:
法人名
取引日
取引額
送金人
受取人
ご提出いただける書類の例:
法人口座の銀行取引明細書(直近3ヶ月分)
監査済み財務諸表
その他の証明書
投資
投資で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類を提出頂く場合があります:
お客様の法人が資金を受け取った日付
受取金額
投資の種類
関係者の氏名
関係者の署名
ご提出いただける書類の例:
投資会社、銀行、配当支払者からの確認書
お客様の法人がこの資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
その他の証明書
ローンまたは資金提供
ローンまたは資金提供で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類を提出頂く場合があります:
お客様の法人が資金を受け取った日付
受取金額
関係者の氏名
関係者の住所
関係者の署名
ローンの目的
送金目的
ご提出いただける書類の例:
署名されたローン契約書、投資契約、その他類似した書類
お客様の法人がこの資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
その他の証明書
その他
その他の方法で得た資金がある場合、以下の情報が記載されている書類をご提出いただく場合があります:
お客様の法人が資金を受け取った日付
受取金額
関係者の氏名
関係者の署名
お客様の法人が資金を受け取った理由
ご提出いただける書類の例:
お客様の法人がこの資金を受け取ったと確認できる銀行取引明細書
送金理由が確認できる書面の証明書
その他の証明書
ヘルプが必要ですか? こちらから専門チームへお問い合わせください。
この記事は参考になりましたか?
田中貴金属から地金を購入したとき、指定時間までに入金してくださいと言われタンス預金の現金を自分の口座がある都銀から指定された口座に振り込もうとしたら高額送金は資金の収入源を明らかにしていただかないと送金できませんと言われました。高額とはいくらからですか?と質問すると返事がありませんでした。埒が明かないと思って時間もないことだしすぐに他の地銀に行ってみました。そこがたまたま指定された口座の銀行支店ですぐに問題なく送金でき地金を購入することができました。タンス預金やもともと貯めていた資金の収入源ってどう証明したらいいのかな?と思ったことを思い出しました。他の機会でまた高額送金(国内)する際、先ほどの都銀からCDで現金を引出し自分の口座のある地銀から先ほどの同等金額を送金したらやはり何も問題なく送金できました。地銀もそろそろ都銀並みに”資金の収入源を明らかにしていただかないと送金できません”が徹底されているかもしれませんね。現金を送金する私も変ですが。