~悪夢は繰り返される~
今日は今後のNYダウの動きについてぼくの予測を解説します。
日経平均も同じように動いていくと考えてください。
今後のNYダウ平均は下落方向に動いていくでしょう。
途中ではやや上がることもあるでしょうが、
それは、下落がひと休みするだけのことであって、大きな流れは、下向きです。
「トランプの高関税政策によって、世界経済は混乱期に入った。
そのため、金融市場の先行きが読めなくなった」という声が数多く聞こえてきますが、これは間違いです。
下落相場とはいつもこんなものです。
リーマン・ショックと現在の相場を比べれば、ほぼ似たような動きになっています。
図表1は、それぞれの相場における最高値の日を第1日とした、NYダウの値動きを示したものです。

1.0が、一番高い日です。リーマン・ショックの時は100日を超えたあたりで、
株価(青線)は0.83を付けています。
つまりー17%まで下がったということです。
2025年の株価(赤線)は、最高値からまだ100日は経っていませんが、
その間-16%をつけています。
赤と青線はほぼ重なっているといっていいでしょう。
ただし、「これは今後、リーマン・ショックと同じような波形を描いて下がっていく」
ということを論じるつもりはありません。
ここで述べたいことは、「一般的に下げ相場とは、どれも似てくるものだ」というものです。
今後の大きな流れはどのようなものなのか?
それを示したのが図表2です。
図表2には、赤いシャドウのところと青いシャドウのところがあります。

赤いシャドウのところにおいては、リーマン・ショックの時点では、なだらかな下落相場が続いていたところです。
しかし、相場はその後、青いシャドウの時期に入ります。
ここからは下落が加速していることがわかります。
波形の形は違ってくるでしょうが、今後のNYダウは、最初のうちは静かな下落に終始するものと考えています。
ところが、ある時点から、投資家の恐怖心が大きくなり、下げ相場が一気に加速するものと思います。
過去の動きにとらわれ過ぎてはいけませんが、歴史を眺めておくことは大事です。
皆さんが日本株や米国株をお持ちの場合は、
下落がなだらかなうちに売却し、株式ポートフォリオをゼロにすることをお薦めします。
コメント
コメント一覧 (13件)
株系は(一部米株も)全て売却し投信(今のとこら10数%の益)は様子見ながら あとは金一択です、林先生との出会いが無ければ今頃は世間の情勢(トランプ関税、ウクライナ、中近東紛争など)に振り回されて少ない資産でオロオロしてたでしょうね おかげ様でネット広告やニュース等に惑わされず、のんびり?…の日々です♪精神的にも超〜リラックスです 謝
林先生
株式ポートフォリオをゼロにすることをお薦めします。
とのことでしたが、空売りも控えた方が良いということでしょうか?
空売りする場合、講義等で指導されている様に
50日移動平均線を二度目に下回る時が売り、という認識で特に変わるところがあるのでしょうか?
ご教示いただけたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
株式ポートフォリオをゼロにするという意味は、買いの株をゼロにするということであって、空売りを控えるという意味ではありません。
空売りは、どんどんやって構いません。
50日移動平均線を2度目に下回った時が売り という認識でおこなってください。
もしくは重要な安値割れで売る という方法もあります。
私は準備不足は否めませんが、
試練の時代をある程度冷静に向かえる事ができ、林先生との出会いに感謝です。
あっ!学びは、ゴールド編に入りました。
まだまだ先が・・・。(^◇^;)
高齢者です。
今日4月21日ですが、ビックリ 相次ぐ証券口座の不正アクセスで、勝手に株取引きされた 証券会社の注意がありました。
林先生、下落の比較チャートをありがとうございました。
金がとうとう3400ドルを超えてきました。
仮に1割下落しても3000ドルを維持。
それでも安全第一で、やはり、時間分散の投資がよいのでしょうか。
押し目をほとんど作らず上昇しています。
時が進むにつれて、先月に投資資金の全額を金に投資しておけばよかった、とつい思ってしまいます。
典型的なFOMO「Fear Of Missing Out」の感情ではあることはわかっています。
ただ、あまりに堅調な上昇が続くので、余力すべてを今投入したくなる今日この頃です。
いつもありがとうございます。チャート、図表は数多あれど、特に図表2を見た瞬間、100万円の価値があると衝撃を受けました。特に億単位の資産を運用する方にとっては1000万円以上の価値があると思います。
これは入会し林先生から直にお聞きする機会に恵まれたからこそ受けた衝撃です。
いつの日か林先生のお家を訪問したいです。NYでなくてもOKです。この時は是非とも屋根の上に招待してください。
先生と祝杯をあげられるように頑張ります。
先日のコラム「今後のダウの動き」で下記の判断基準が書かれていました。
「下落相場に入ることが確定するためには、青い矢印の線3万8427ドルを割れる必要があります。」
昨日NYダウ終値は38,170.41ドル。3万8427ドルを割れました。
そのため、下落相場は確定、今後やや高くなる場面はなくなり、小さな上昇波動は消失ということになったのでしょうか。
あるいは、トランプ大統領のFRB議長に対する発言による一時的な割り込みなので、小さな上昇波動は継続と判断するのが適切ですか。
毎回の先生のチャート解説がとても素晴らしい学びとなっています。
ご指導のほど何卒宜しくお願い致します。
小さな上昇波動はまだ続いています。
当初の予定よりも値上がり幅が低くなったことは確かです。
このチャートの解説は来週にでも再度致します。
図表があったほうが分かりやすいので、「今日の気づき」の中で再度解説をいたしましょう。
図2および最後に記載されている文2行で、残りの手元株は売却(損切り)することにしました。やはりプロのアドバイスがないと判断を誤りリスキーになっていくものと感じています。後はゴールドを買い増していくだけです。
持ち株あらかた損切りしましたが,残りも,売却することにしました。金については、まずETFから始め,バーの購入も考えます。
株式のポートフォリオをゼロにするとありましたが、配当金狙いで投資をしている株式についても、それ以上に株価が下落するから売却した方が良いということでしょうか?
配当狙いで株を買うことはやめにしましょう。
仮に配当性向が5%だった場合、株価が5%下がってしまえば、リターンは0になってしまいます。
ここからの株価の下落は、80%はあるでしょうから、株式の買いからは完全に撤退するのが良いです。