昔と変わらず情熱的だった
2024年10月21日、ジム・ロジャーズ氏に会いました。シンガポールにある自宅を訪問しました。
写真は訪れた際のものです。応接室で待っているとジムが入ってきました。久しぶりの再会に握手する手に力がこもりました。非公開トークの内容は後日動画をお見せしますが、エネルギッシュで情熱的な語り口は昔と一切変わりありませんでした。
ジムの生活は富豪そのものでした。高級住宅街にある豪邸は15室もあり、プールもついています。クルマはベンツとBMWの2台、メイドが3人いて、ほかに仕事上の秘書がいます。シンガポールのPR大使も務め、有名人として活躍しているようです。
コロンビア大学MBA時代、ぼくには、「ノリ、贅沢な暮らしをするな。お金を貯めて、それを皆投資に回すんだ」と言っていました。「子供はつくるな。時間が惜しい。その時間を投資の仕事に充てろ」とのことでした。
あれから40年近い月日が経ち、ぼくはジムの教えを守ってきました。にもかかわらず、ジムは子供を2人授かり、富豪生活をエンジョイしているようでした。
トーク中に、「子供は持った方がいいよ」とぼくに勧めるジム。「この歳じゃ無理ですよ。あなたの忠告を守ってきたのに」と、ぼくが応じると、「意見が変わったんだ。ノリも子供のこと、何とか考えてみろよ。自分が父親になったのは60代だったのだから」と言っていました。
彼は昔の教え子が訪ねてきたことを大変喜んでいました。「だったら、ぼくはまた来るよ。今度は来年1月くらいではどう?」と言うと、「来いよ。来いよ。いつでも来いよ」と応じました。
私たちの会話は続きます。
「次回はペイジ(奥様の名前)も一緒に食事に行こうよ」
「是非そうしよう」
「ぼくは妻も連れてくるから。4人でどう?」
「いいね」
「レストランはレ・アミス(シンガポール唯一の純粋仏料理3つ星レストラン)にしよう。ぼくが少しは豊かになった証拠として、ぼくにご馳走させてください」
ジムにとってはレストランの金額などたいした出費ではないのですが、教え子が成功していることに喜んだのだと思います。嬉しそうに快諾していました。
明日はジムの一押し投資銘柄をお話します。

コメント
コメント一覧 (4件)
お写真を拝見するにつけ、素晴らしい恩師との感動の再会は微笑ましくも羨ましくもあります。一瞬にして時間と空間が出会ったあの頃にタイムスリップしているかように感じました。お二人の出会いと再会に乾杯!まるで自分のことのように楽しませていただけた一枚のお写真。ありがとうございます。
荻原さん
動画を楽しみにしていてください。
ジムが僕の持ってきたお菓子を口いっぱいに頬張っているシーンが出てきます。
普通のビジネス関係だったら、そんなことをしないはずなんですけれど、やはり師弟関係は深いものがあるんですよね。
ジム・ロジャーズさんの感慨深い顔を写した素晴らしい写真ですね‼️
きっと色々な思い出と愛弟子の立派なお姿、自分の生きた証にお会いした様な色々と想像出来る素晴らしいお二人の写真でした☺️ありがとうございます。
ジム・ロジャーズとの会談の動画がもうすぐ完成します。
ぜひ楽しみにしていてください。
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