トレード自体に高いスキルなんて必要ないと思いますけど。知っていれば役立つこともありますが、時にそれが邪魔をすることだってあります。できるだけシンプルに見るようにしています。
1枚目のチャートは2000年のドットコムバブル崩壊後の長い調整時代の週足チャートにGMMAを表示させたものです。重要な安値や高値のブレイクアウトと合わせて長期線の示す方向を見定めれば良いですよね。加えて、2~3年はトレンドが続くものです。50年・100年単位で捉えたら停滞期でも、絶対額が大きくなっていますから私たちの資産を増やすには十分な値幅で動くと思います。
2枚目は現在とドットコムバブル崩壊時の比較です。GMMAの厚い長期サポートを一気に下抜けするにはコロナの時のように余程大きいショックがないと難しいと思います。私は週足が長期線の下で展開するようになるまで静観します。
林先生から空売りのGOサインが出ましたね。この重要な安値割れの他に、終値で高値を更新し上昇継続のサインを出した昨年11月の安値を割り込んだことも私にとっては大きなサインです。一方で重要なサポート(赤ゾーン)割れには今のところ至っていません。グレーで示す上昇チャネル内にもまだ留まっています。よって、この赤ゾーンを下抜けしてこない限り、林先生の仰るように再度反発の可能性があり、もう暫く時間的猶予があるかもしれません。騰落レシオやアセットマネージャーのポジションが相場の内部構造であるのに対し、私が同時に見ているのは物理的な構造です。面白くなってきました。
ラリーのサイクル予測が載っていたのは2024年版です。
2000年も1966年も強い上昇期を経て調整相場に入っていく入口ということで、今年に重ねただけですよ。1966年の場合は、ラリーウイリアムズの有料レポートで提示されていた長期サイクルトップが1966年であったことも理由のひとつです。そして、ラリーによると今年末が長期サイクルトップです。
1966年以降は拡大型トライアングル、2000年以降はN字波動です。今年以降、どのような波動になるかはわかりませんが、調整期間が15年前後、そして上昇に転じる直前に大底をつけている点はどちらも共通しています。加えて大底を付ける時間的経過が一致している点も興味深い点です。本当の希望は総悲観の中でしか見いだせないということでしょう。人生も相場もよく似ていますね。
パターンは違えど、大きな波動イメージを持っていれば、今後、上がるにせよ下がるにせよ何れ中期的な売り場や買い場が何度か訪れることは明白です。世は大変な時代を迎えそうですけど、トレードは面白くなりそうです。私は当面、ゴールド一択です。