施工管理という職種がありますが、これが中々大変な仕事で、yahoo検索で施工管理と入力してスペースをいれると、やめとけとでてきます。
設計事務所の作成した設計図を元に、工事をゼネコン(建築工事)、サブコン(電気、給排水、空調工事、ゼネコンの下請けの場合も多い)と言われる施工管理会社が請負い、職人の会社に発注して工事が成り立っているわけですが、施工管理会社は中間にいて楽そうに思われますが、業務は工程管理、施工図作成、安全管理、現場施工の品質管理、工事写真撮影と多岐に渡り大変です。
設計事務所の作成した設計図では実際建物は作れないので、施工図を一から描かなくてはなりませんし、実際現場に行って職人に指示を与える必要もありますし、工事写真撮影も現場で適切なタイミングで撮らなければいけないので、結構肉体労働の面もあります。
労働時間も朝8時の朝礼、ラジオ体操からはじまって、日中は現場の指示に駆けずり回り、夜は施工図作成と拘束時間も長いです。
現場により工事工程に余裕がないと休みもありません。
設計事務所の人には先生と媚を売り、荒っぽい職人から段取りで不備があると文句を言われ、立場もよくありません。
業界内でヒエラルキーもあって設計事務所、ゼネコン、サブコンの順になっています。
サブコンに対するゼネコンの態度は大きく、スーパーゼネコンの清水建設でさえ(だから)紳士的ではありません。
そんな施工管理の募集広告をよく見かけるようになりました。
大体急募となっていて、年収1000万円越えのものもあります。可愛い女の子がヘルメットをかぶって誘うあざとい広告もあります。
きっと、いま現場では人手不足が深刻なのでしょう。建築費の高騰も要因は材料だけではなく、人件費も上がっているのかもしれません。
工事の品質の低下が懸念されます。
大変貴重なお話をお伺いすることができました。ありがとうございました。
投資部会員の皆様に、ぜひ読んでいただきたい話です。
設計事務所の図面では、実際の施工が進まないということを全く知りませんでした。
それ以外にも、知らない話が満載でした。
こうした問題点を少しでも解決できるような企業が出てくれば、その会社は大化けするに違いありません。