2025年8月5日
全く異なる2つのアドバイス
VIXの買いについて、全く異なる2つのアドバイスをしています。一方では「買い」を推薦し、他方では「買い」を推薦していません。
先週の時点で「VIXが15ドル台になったら買い」というお話をしていました。「15ドル台買い」の話は図表にあるように、5月29日(VIX19.24ドル)から始めています。

金曜日になって、「買いそびれてしまった。今から買うのはどうですか」といった質問を数多く受けました。これについて、「やめた方がいいでしょう」と答えました。
「VIXはまた下がることがありますから、その時点で買うのがいいでしょう」と付け加えました。なお、318Aについても、全く同様です。
一方、「VIXの買い増しを行いたい」という方からの質問も相次ぎました。「自分は先週の段階で、1万株の318Aを買った。さらに2~3割ほどの買い増しをしたいが、どうだろうか」という質問でした。
これについて、「リスクはそれほど大きくないので、やってみてはいかがでしょうか」と答えました。
つまり、同じ銘柄に対して二つの異なった回答をしていることになります。この理由は何なのか。
先週買いそびれた人は、VIXに対する認識がない人か、相場環境そのものが怖かった人のどちらかです。具体的に言うと、「VIXって一体なんだろう。聞いたこともない」という人は、「その銘柄を買おう」という気はなかなか起こりません。また、「ここから米国相場が下がるのだろうか」と疑う人も、同様に買いを躊躇するわけです。
こうした人たちが、VIX指数の価格が上昇したのを見て、「乗り遅れた!」と言っているわけです。簡単に言えば、「値段が上がり出したのだから、もっと上がるだろう」というものです。
このような考え方はあぶない取引につながります。
同じことを価格下落期にやってしまうリスクが高いからです。買いそびれれば売りそびれます。それでは、利益を手にするどころか損失が生じてしまう可能性があります。
一方、現時点で大きなポジションを持っている人が、その2~3割のポジションを増やそうという場合は、全く話が違います。平均購入コストがそれほど上がらないからです。
こうした人には「VIX指数は、40程度まで上がることがありますから、買い増しを行ってください」とお薦めしました。
同一銘柄について同時期に全く違ったアドバイスをしていることにご注意ください。儲けるためには、自分のスタイルを貫く必要があります。
コメント
コメント一覧 (2件)
林先生は、実にタフな方ですね。改めて尊敬を込めて畏怖の念を抱きます。
318Aのチビチビ買いで、お小遣いお期待していたわたくしは、本日あさいちからの318A下落で意気消沈しているところでした。
コラムを拝見し、心強く感じます。m(_ _)m
・・・それにしても、米国経済の内実と株価の乖離、カタストロフィーへの前奏曲というところでしょうか? ( ̄▽ ̄)
・・・あっ!ゴールド買わなきゃ!(^◇^;)
おおっ! お小遣いの希望が復活!
流石、林先生大明神の御霊言あらたか!!
(^◇^;)