不安な気持ちを和らげるために 「ルールを守る」

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~ルールを必ず守る~

株式・債券・為替が大きく揺れ動いています。

こうした中で不安な気持ちを持つ人が多くなっています。

どうしたら良いのか。

ポイントは、「ルールを必ず守る」です。

僕は皆さんに重要なルールをお話してきました。

ゴールドの購入、空売り、株の底値買い、株の新高値、先物・CFDの機械的売買法について

明確にルールを述べてきました。

前回も例に出しましたが、

『マーケットの魔術師』(パンローリング社)では、

世界的に著名な投資家やトレーダーたちが、その投資方法を述べています。

全員が強調するのが、「ルール通りに投資する」ということなのです。

自分が買った銘柄が順調に値上がりし、予想通りに大きく儲かる、

または、自分が空売りをした銘柄が予想通りに下落して大きく儲かる、

ということが、毎回できればいいのですが、そうはいきません。

投資には損失はつきものです。

また、最終的には大儲けとなって成功を手にした投資案件においても、

途中では帳簿上で巨額の損失を計上してしまうことがあります。

こうした際、誰でも動揺してしまいます。

それは、世界トップクラスの投資家でも全く同じです。

ただし、ここからが違います。

一般投資家は右往左往して、正しくない決断をしてしまうのです。

「自分はルールはわかっている。しかし、今回の事態は、あまりに非常事態だから、従来のルールは当てはまらないのではないか」と思って、ルール以外の行動をとってしまいます。

その結果、大きな痛手を被ることになるのです。

例えば、8%で損切りをせずにそのまま株を保有してしまう、といった決断です。

一方、世界トップクラスの投資家はそのようには振る舞いません。

なぜか。

彼らも過去に大きな失敗を繰り返しているからです。

「今回だけは違う」と思って、ルール通りにやらずに

自己判断でトレードを行い、大損をしてしまった経験が必ずあるのです。

もちろん、ルールを破ったことによって、うまくいった経験もあったでしょうが、

それらを合計して考えると、

「やはり、ルールを守った方が長期的にはうまくいく」と気づくことになります。

つまり、自分の痛い経験を通して、トップ投資家、トップトレーダーはルール厳守派になっていきます。

なぜルール通りがいいのか。

一番大きなポイントは、心理効果ではないかと思います。

つまり自分が失敗した場合(失敗し始めた場合)に、

「これは私が悪いのではない。ルールが悪いのだ」と言って、自分を責めないで済むことになるからです。

これに対して、自己判断で行った投資に関しては、

「自分が間違っていたんだ。自分は投資を乗り切るだけの能力があるのだろうか」

と言って、自分を責め立ててしまうのです。

これでは心理的な負担が大きくなってしまいます。

その結果、思いもかけないような悪い決断を行ってしまうことにつながります。

ですから皆さんには、ルール通りに投資することをおすすめします。

大きな成功を手にした際には、「このルールを採用した私は偉かった」と言って、自分を褒めてあげましょう。

投資は自分の財産がかかっているため、心への重圧は経験したことのない人にはわからないほどです。

自分を守っていくことが大切なのです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 林先生、北村光正でございます。老生がルールを守れるのは、投資の巨星、林先生がご提示くださったものだからです。もし、老生自身が何かルールを定めても、それが上手くいかなかった場合、老生は、きっとそれを直ぐやめて、違うことを始めるでしょう。北村光正拝

  • いい名言見つけました。

    「ルールを守る人はルールに守られる」

    林先生のお話しに通じるのではないでしょうか? ( ◠‿◠ )

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