新規上場株には手を出すな

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高成長企業ほど下落リスクあり

今日は「新規上場株は買ってはならない」という話をします。
特に、時代の流れを築くような高成長企業はやめておきましょう。
下落リスクが高いです。

具体例として、

タイミーというスポットワーク人材派遣業の会社を例にとることにしましょう。
当社は業界のパイオニアです。
皆さんが、朝起きて、「今日は1日(または午後だけ、夜だけ)働いてみよう」と思った場合、
スマホをクリックして、本日の求人を探します。
自分の希望にあった求人を見つけることができれば、それに応募します。
面接もなく、履歴書も出すことなしに、その日その職場で働くことができ、その日のうちに給料をもらうことができます。
少し前では考えることもできなかった、現代ならではの働き方といえるかもしれません。

図表1 にあるように、スポットワーク市場(登録ワーカー数と登録事業所数)は急拡大をしています。

図表2 が当社の業績です。

2019年10月期は、売上げが8800万円しかなかったわけですが、
これがどんどんと拡大され、現在の売り上げは2024年7月の時点で、190億円(9ヶ月間の実績)にまで増えています。
経常損益も2019年10月期にはマイナスだったのが、現在では20億円にまで拡大しています。
一言で言うと、当社の伸びは申し分なく、今後も高成長が期待できると考えられます。

ところが、「こうした企業は買ってはならない」というのが、ぼくが言いたいことです。

その理由は、上場直後に大きな下げが起きる可能性があるからです。
それは↓図表3を見れば明らかです。当社は2024年8月に上場いたしました。

上場時の価格は1850円です。
その後、1ヶ月以内に1200円以下まで下落してしまいました。
9月に値段は戻ったのですが、その後また価格が下がり、11月に入って、1200円を切る価格となっています。

なぜこうしたことが起きるのか。

それはPERで説明することができます。
現在のPER(当年度の予想業績に対するPER)は46倍です。
市場の16倍に比べてかなり割高な水準であることは間違いありません。
高成長企業なのですから高く評価されて当然です。

ところが、ここが問題なのです。
高成長企業ほど、どの程度に高く評価されるべきなのか、その妥当な水準がまだ定まるのに月日がかかります。
一般に、投資家は往々にして最初は高すぎる価格をつけてしまいます。

だから、高成長企業ほど株価下落のリスクがあるわけです。
投資家の間で、「この会社を60倍に評価しようか30倍台が妥当なのか」といった気迷いが続くのです。
60倍が妥当ならば、現在の株価(46倍)から30%ほど上がることになります。
一方、30倍が妥当ならば、株価は30%ほど下がることになります。
どちらに行くのか?これを見定めるのは難しいです。

ということで、評価が定まってから買いに入りましょう。


では、いつが買いなのか。

それはぼくの動画講座の中でお教えしています。
一言でいうならば、成長株が新高値を更新するときが最高のタイミングです。
(このあたりは本日は詳しくは言及しません)

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