金は安く買おうとするな

  • URLをコピーしました!

2026年2月12日

下がらないことを確認するのが定石

誰だって安く買いたいです。しかし、その気持ちをぐっと抑えることが儲ける秘訣です。プロはそれを実行しています。では、どうしたらいいか。今日はゴールドを上手に買うための方策を提示します。

ぼくは今年の金価格について横ばい圏での推移を予想しています。この際、「2026年1月末につけた天井から2割程度の下落はあるでしょう」と申し上げました。

こう聞くと、「じゃあ、2割下がった時が買いだ」と思うのが人情でしょう。実際に、1月29日の高値から2割引きの価格を計算して、買い注文を入れようとする人もいます。

ぼくは2割下落を予想していますが、25%位までなら予想の範囲に入ります。相場は状況によって変化するので、場合によっては3割に近い下がり方になるかもしれません。

米国の相場格言には、「落ちてくるナイフを拾うな」と言われるものがあります。底だと思って買ったら、そこからさらに底が抜けてしまう。下げ相場はまさに「落ちてくるナイフ」なのです。だから、下げ相場では買いに入るのは厳禁なのです。

RSI=30が底入れのシグナル

「高値から20%まで下落したら買う」に比べて優れた方法はテクニカル分析を用いることです。RSIはその代表格です。相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを示します。

RSIの注釈:RSIについては1月26日に投資部LIVEで動画講座を配信しております。投資部LIVEにご入会された会員様で定義から詳しく学びたい方はそちらをご覧ください。そうした知識がなくても、本稿を読んだだけでRSIを活用していくことは可能です。

RSIは理論上は0~100の間を上下する指標です。実際には20~80の間を行き来します。もっと言えば、この指標が20まで下がることは少なく、30を割り込むような状況になった場合、「相場は売られ過ぎ状態であり、近いうちに反発する」と考えることができます

図表1にはRSIが30になった時点で金価格が底入れして反発した様子が示されています。

ではRSI30はいつも機能するのか?そうでもないところが問題です。ここでも「落ちてくるナイフ問題」が発生します。

図表2にはその様子が描かれています。1980年1月、ゴールドは歴史的な高値をつけ、その後下落相場が始まりました。高値から底値に至るまで2年以上の月日が必要でした。この間のRSIを図表の下部につけました。

RSIが30に達した時点に赤い矢印をつけました。この時点では「売られ過ぎ」のはずなのですが、その後さらに下がっていくことがわかります。下げ相場は「売られ過ぎ」と「売られ過ぎまではいかない」状態を交互に繰り返しながら、長期間下がっていくものです

RSI30だけでは底値で買うことはできないことがわかります。

勝率を劇的に上げる

重要な方針は「底値入りが確認されてから買う」ことです。別の言い方をするならば、やや上がってから買うことになります。「安値を買うな」とはそのような意味です。

具体的に、どうすればいいのか。RSIの数値に加えて、チャートの形を組み合わせることで、勝率を劇的に上げることができます。

① RSI=30の時 

RSIが30を下回った直後は、まだ下落途中の可能性があります。買うべきタイミングは、「直近の戻り高値を明確に抜けた瞬間」です。

図表1に戻ってチャートを見てください。一度底を打った後、価格が上昇し、直近の山(前の高値)を超えたポイントがあります。 ここが本当の買い場です。さらに、図表2を見て下げ相場の中で、「前の高値を抜いたポイント」を確認してみてください。このシグナルは完璧ではないですが、多くの騙(だま)しを避けることができます。

② RSI=50の時 

この原稿の前半ではRSI=30のみを解説しましたが、実際にはRSI=50も買い時です。RSIが50付近で推移している時は、相場が方向性を失い、迷っている状態です。ここで買うべきサインは、長大陽線(実体の長い陽線)の出現です。

図表3の赤枠の中を見てください。大きな陽線がドンと出ています。これは市場に「強い買いの意思」が入った証拠であり、ここから本格的な上昇トレンドが発生する強力なシグナルとなります。

本稿は2月9日に投資部LIVE会員向けに配信した動画『金のうまい買い方』の要約版です。

コメント

コメント一覧 (6件)

  • 金をキャッシュポジションにして、さてどう買っていこうかと個別で見解を伺いたく思っていた矢先、買い方のご指南、ありがとうございます(・∀・)数年後が楽しみです。

  • 金相場についても投資講座の基本が生きているのですね。
    大変参考になり、またとても有益な内容でした。ありがとうございます

  • いつも安値で買おうとしていた自分を反省
    待つことの大切さがよくわかりました ありがとうございます

  • 2月の16日の週になって、個人投資家が高値掴みしたものが、これから機関の売りで刈り取られる、リーマンやコロナの時よりも、もっと高い割合で買っている(上げ続ける根拠なしに)、大変なことになる!?的な投稿を目にしました。最後の上げに付いて行かずに早々に売ってしまったので、大規模な下落は食らわないポジションだとは思っておるのですが。大型商社株も下げて、そろそろ来る気配?売りで入る時期が来たのでしょうか?
    さて、ゴールドは安く買おうとするなを読んで、先週末、一部利確用の玉に増やすのもいいかと、基本は買い路線だからいいのかなと、少し1540ETF追加したのですが、買ってはいけなかったかな、今日はわずかに含み損。下げるなら、ちょっとずつ増やすのもありかもですが、どこまで下げるのか?
    ゴール新参者のわたくし。現物ゴールドの入手は極めて困難となっているようで、どないしたもんかと思案中。思案したところで仕方ないのかもですけど。

  • お世話になります。
    金先物投資について知りたいです。私はFXで金をトレードをした事がありますが、あまりうまく行きませんでした。一年以上トレードから離れていたので、また頭をリセットし、1から始める感じです。
    日足で直近の戻り高値を明確に超えて、大陽線が出たのを確認したら、翌日から買いに入るのでしょうか。
    それから、株と先物では、おすすめの証券会社がちがいますか? 私はFXはXMトレーディングを使っていましたが、他にもSBI証券、松井証券、楽天証券、GI証券に口座開設してあります。宜しくお願い致します。

  • 林先生いつもお世話になっております。不勉強な私ですが少し思いついたことがあります。チャートはその企業の本質を他から眺めている結果だと思います。その企業にはその企業の形態があり、それに基づいて活動をしているのであり、それを他から眺めてその企業が今後発展性があるかを考えている。・・話は変わりますが例えばどんぶりの糸底を上にしておいて風呂に入り風呂桶の中にお湯を入れ、そのどんぶりを回転させたらそのどんぶりは上に向かって飛び出します。{f1↑*s1↓=f2↓*s2↑。f1↑*f2↓=s1↓*s2↑。(f1を糸底方向の表面積。s2を窪んでいる方向(後方)からの圧力。(↑)を進行方向への強さとして。)}なぜなら流体力学的にどんぶりの下の方に圧力が発生するからです。簡単に言うとこれが企業の活動という事になりませんか?周りの水はこの企業価値を変化させるための媒体です。つまりチャートの結果というものは企業の形態とその活動を判定している事になるわけですから,その企業の形態と活動が判ればその将来は判定できると考えた場合チャートには書き加えるべき因子があることになります。それは△と逆▽。回転速度。

コメントする

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる