2025年12月16日
景気の悪化でダブルパンチ
アメリカでは最近、人員削減のニュースが増えています。今回は、この背景について解説します。
まず、私たちが投資判断をする上で、米国の人員削減を重視する理由を述べておきましょう。それは、株価に大きな影響を与えるのが雇用(失業者の増加)だからです。特に米国の雇用状況がNYのダウ平均を動かし、日本の日経平均がそれに連動します。そのような観点から米国の雇用状況を注視しているわけです。

図表1にあるように、最近では米国の雇用数がマイナスになっています。
12月3日には民間調査会社ADPが11月の雇用統計を発表しており、民間部門の雇用者数が約3万人減少したと報じました。最近ではプラスの月とマイナスの月が入り混じっており、解雇時代が始まっていることがわかります。
株価が最高値付近にあるにもかかわらず、雇用減が進んでいるのは景気が悪いからです。
「金融緩和の影響で、株価が実体経済以上に強い」という言い方もできます。
今後、構造的な「人手あまり」がはっきりとしてきます。それは企業の人員削減計画に表れています。

図表2です。
これは企業が公表する「これから減らす計画」ですから、人員削減の実態が実数となって表れてくることになるでしょう。
2020年のコロナ禍を除けば、2025年3月は過去30年で最も大きな規模の削減となっています。
しかも、人員削減計画を発表するのは大手企業に限られます。大手企業の人員削減の背景にあるのがAIの発展なのです。
Amazonのアンディ・ジャシーCEOは、「AIの活用により効率が上がるので、結果的に従業員数は減るだろう」と述べています。実際、Amazonでは、2025年10月に約1万4,000人の削減が発表されました。
ほかに大手企業の動向を記します。
・Google:数百人(Platform & Devices部門のみ)
・Meta:3,600人以上
・Microsoft:1万5,000人以上
・Verizon:約1万3,000人
・Starbucks:約900人
なお、人員削減の報道内容に興味のある方のために、以下にURLを付けました。
Amazon
https://www.businessinsider.jp/article/2510-read-the-email-amazon-is-sending-to-laid-off-employees-a/
Google
https://www.unprinted.design/news/google-layoffs-design-roles-ai-focus/
Meta
https://www.cnbc.com/2025/10/22/meta-layoffs-ai.html
Microsoft
https://www.cnn.co.jp/tech/35235065.html
Verizon
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-11-21/T61SWVKK3NYD00
Starbucks
https://www.restaurantdive.com/news/starbucks-closes-400-stores-lays-off-900-staff/761102/?utm_source=chatgpt.com



コメント
コメント一覧 (4件)
来年は、
米国発の不況の年ですかねー?(^◇^;)
・・・あっ!ゴールド買わなきゃ!( ◠‿◠ )
私は調べものをするのに、結構頻繁にchatGPTを利用するのですが、最近、やたらと もっと詳しくChatGPT を理解して 仕事を始めませんか?という 誘いが来てます。
もちろん、無料でchatGPTについて詳しく教えるとか言ってますが、恐らく仕事を始めようとか思う人にはロイヤリティなんかを支払わせるのが目的ではないかと思うのですが、仕事も奪われ、その仕事を餌にお金も搾取しようという魂胆がミエミエで扱い方を間違えると何とも厄介?な物がブームになってきたなーと先を憂いてしまいます。
世の中何でもITですが、これから益々高齢者が増えて来るのに
耳も目も遠くなる人には 逆行してアナログが大事になるのではないですかね? ITも使いこなせなければ 便利なAIさえも使えない。
AI が 高齢者をフォロー出来るとは思えないです。
所詮機械、負けるな!
将来的に残る仕事はなんでしょうか。日本でもスーパーのレジは10年前(一昔)とは違いますし。
AIは機器を使えない人の対応考え人と機械がうまく共存できるよう人員削減へ進もうとしている中AIをうまく利用する知恵をトップ考えて削減でなく転用をもっと高齢の人の力を使って
共存できる社会やはり理想か!どんな社会になるんだろう!