2025年7月31日
金の現物価格予想
短期的な上昇に過ぎない
今日はプラチナ投資の問題点をお話しします。
そこから見えてくる金投資の優位性について語ります。
図表1にあるように、プラチナ価格が大幅に上がっています。

これはゴールド以上です。
そのため、投資部会員の中から、「プラチナ投資はどうか」という質問が多くなっています。
やめた方がいいでしょう。
質問者の考えは、「プラチナは上がっているからいい」という発想に過ぎません。
それが正しければ、「上がっているものは、今後もずっと永遠に上がり続ける」ということになります。
図表2を見てみましょう。

1970年からのゴールド・プラチナ価格の推移です。
これを見れば、価格上昇の点からは、明らかにゴールドがいいことがわかるでしょう。
プラチナの上昇は短期的に終わることが多いです。
2020~21年の価格の推移を見てみましょう。
図表3です。

プラチナは大きく上がっています。
2020年3月から2021年2月にかけてです。
しかし、図表2で長期の価格推移を見た後では、こうした上昇が短期のものであったことは既にお分かりのはずです。プラチナの上昇は下がり過ぎたあとによく起こる現象です。
今後、プラチナがゴールドほどには上がらないと考えられる理由は、プラチナの主な需要が産業用途だからです。
図表4に金・銀・白金の需要用途を記しました。

景気が悪化すれば、プラチナの需要は減ってしまいます。
この点、ゴールドは景気悪化、株価暴落の中で唯一の資産逃避先として脚光を浴び、
輝くように上昇を続けるでしょう。
皆さんはゴールド投資に集中してください。
コメント
コメント一覧 (8件)
ゴールドですが、先日最高値更新してから少しさがってきました。ゴールドを今日の時点で買い足しても良いでしょうか?
ゴールドの買い足しについて、現在の状況は押し目買いの好機と判断できます。
8月1日に金価格が3,400ドルを突破して最高値を更新した後の調整局面は、
米雇用統計軟調によるドル安・金利低下という金価格上昇の根本的要因が強まっている中での一時的な調整と考えられ、
むしろ追加投資の絶好のタイミングといえるでしょう。
金は利子の付かない資産であるため、米長期金利の急低下(1カ月ぶり低水準)と
年内利下げ期待の高まりは金投資の魅力を大幅に向上させており、
加えてドル円147円台への急落による円建て金価格の上昇余地拡大、
地政学リスクによる安全資産需要の継続など、構造的な上昇要因が複数重なっています。
テクニカル的には3,200〜3,300ドル付近に強いサポートラインが形成されており、
長期上昇トレンドは全く損なわれていないため、
現在の水準での買い足しは長期的に有効な投資戦略と評価できます。
・・・やっぱり、ゴールド買わなきゃ!( ◠‿◠ )
・・・クレジットカードは、憧れのプラチナを手に入れたいものです。( ̄▽ ̄)
林先生、いつも気づきをありがとうございます。
金買い白金売りの鞘取りができそうですね。
わかりやすく先見性に満ちた素晴らしい解説です。
10年以上も前からプラチナとゴ-ルドの価格の推移を同時に正確に予測できた方は、林則行先生ただお一人だけです。10年以上前の講演会での予測のとおりの価格推移に現在なっております。本当に驚きました‼︎
知りたい所をタイムリーに御指導いただき、いつもありがたく感謝しております。