2025年8月27日
株価が半分になってもおかしくない水準
今日は倒産の実態について解説します。
図表1が倒産件数の最近の推移です。

2021年を底に拡大基調にあることがわかります。現在は日経平均が最高値圏にあります。
株価から見れば、景気は最高に盛り上がっていていいはずなのですが、実態は全く違います。
図表2は長期での倒産件数の推移を記しました。

2024年は1万件を超えました。過去に1万件に近い時期は2014年の9731件です。
この時の日経平均は14,000円台でした。現在の半分以下です。
倒産件数の多さが意味するところは、日経平均は14,000円台まで下落してもおかしくないということです。そのくらいに実態の経済は悪化しています。
米国でも倒産件数は増加中です。
図表3です。現在のレベルは2020年の6月に近いレベルです。

2020年はコロナ蔓延の時期でした。NYダウは25,000ドルでした。
時期には違いがありますが、米国の状況も悪化中であることには変わりはありません。現状の株価の高さに惑わされないように、投資スタンスを貫きましょう。
コメント
コメント一覧 (5件)
・・・帝国データバンクは、商売繁盛というところでしょうか? (^◇^;)
林先生
先生はかねてから暴落は近いと予想されていますが、この記事から推測するに株価は2014年の株価14,000円位まで下がってもおかしくないと考えて良いのでしょうか?
随分古い話ですが、かつてゼネコン不況と呼ばれていたときに建設機械メーカーで働いていました。
ゼネコンだけでなく、下請け、孫請け会社がドンドン倒産していました。
全国で55万社と言われていた土木建設会社が減っていたのかと思いきや実際は増えていました。
理由は倒産した会社の元専務や元常務、元部長クラスが土木建設会社を創業していたのでした。
新たな需要が生まれたかというとそうではありませんでしたが。
昨日友人と久しぶり会いました。月島にある建築中の億ションの内覧会に当選したので行ってきたとのこと。3年後位の完成のようです。内覧に当選してない人は購入権がないようです。
都内の億ションも品薄状態の様ですね。
経済の急激な落ち込み、株の暴落、ローン返済
不可...恐ろしい。
コロナ禍の渦中で倒産が少なかったのは3年間で100兆円の財政出動があったことも大きいと思います。失業率も大きく上がらなかったし、倒産も抑えられた。この影響も大きいと思いますも思います。ゼロゼロ融資も終わり、体力もあるが万一に備え予備的に借りていた企業は有利子負債になるタイミングで返済しています。手元の金回りが良くなったからといって気前よく浪費した収益力のない企業は倒産していっています。現状の倒産件数が多いのはこのあたりの事情も加味する必要があるのではないでしょうか。