前回お送りした記事を次のように修正します。
➊IG証券でのトレード
資産200万円に対して1枚を建てます。
図表1です。

建玉枚数は損切りとの兼ね合いで決まります。
損切りは1.2~2.0ドル下がった地点で行います。
1.2ドルで損切りをすることにしましょう。つまり、買い価格から1.2ドル下がったら損切りを行います。1.2ドルは1ドル150換算で180円です。
IG証券の場合、200倍と1000倍を選択できます。200倍を選択します。180円の200倍は36,000円です。
損切りにおける損失が資産全体の1.5~2.0%程度に収まるように、買いの枚数を設定してください200万円を全資産とする場合、損失が1.8%とするなら、損失額は36,000円です。
損切りに至ることはまずないと思って下さい。それでも、どのような種類の取引においても、損切りについては頭に入れておく必要があります。
証拠金
VIXを1枚、価格15ドルで買った場合の証拠金は次のように計算します。
想定元本:1枚X15ドルX200倍=3000ドル
20%が証拠金ですから、600ドルとなります。
1ドル150円換算で、9万円です。
現実的には、この2~3倍の証拠金が必要です。
❷VIX短期先物指数(318A)
資産が100万円の人は建玉180枚(18単位)が限度です。
東証上場のVIX短期先物指数(318A)はIG証券版のVIX・CFDに比べて出来高が少ないのが難点ですが、リスクを小さく抑えることができるという利点があります。
この指数は円建てです。取引においては、米国のVIX指数が13~15に下がった時点で買います。
損切りは100円前後にします。
上の例では損切り許容度を1.8%に設定して説明しましたので、ここでも同じ1.8%を用います。
100万円の資産をお持ちの方は18,000円の含み損となる時点で損切りです。1枚当たり100円の損ですから、180枚を建てることができます。
ただし、最低取引数は10枚ですから、18単位の取引ができるという計算になります。
それでも、初めて取引する場合は1単位からスタートしてください。慣れてきたら枚数を増やします。
証拠金
ここからは、やや細かい数字の話が続きます。興味のある人はお読みください。
最低証拠金は建玉の5%または30万円です。どちらか大きな方が適用されます。30万円とは、預かり資産の総額を指します。30万円を常に現金にしておかなくてはならないという意味ではありません。
金の果実(1540 上場純金信託)を担保にすることができます。NISAの資金は担保にできませんが、特定口座・一般口座の資金は担保にできます。
さて、1000円で180枚を建てた場合、想定元本が18万円ですから、この5%の9000円が証拠金です。この金額はVIX価格が1円でも下がったら、追証が発生するものですから、余裕をもって証拠金を入れる必要があります。
損切り幅を18,000円にしているので、この金額を証拠金に加えましょう。つまり、最低証拠金の9000円に18,000円を加えた金額27,000円が必要だという計算です。
ただし、27,000円より30万円が大きいので、この場合は30万円が必要になります。口座に30万円相当の現金または株式があればいい、ということです。(厳密には株式は現金より低く評価され、株式10万円をお持ちの人は7万円くらいに評価されます。)
コメント
コメント一覧 (1件)
資金的な余裕。損切りを機械的に淡々と出来るメンタルが無いと、ドキドキハラハラでチャートをずっと眺めてしまいそう。
TradingViewでVIXを見ながら、先生抗議をもとに仮想取引をしてみたいです。