株式指標下落の予兆
今日はジャンク債金利についてお話します。
図表1にあるように、ジャンク債金利は、赤信号が点灯しました。
その理由は、ジャンク債金利が4%を上回ったことで、株価下落の流れがより強まったと考えられるからです。
図表1

↑会員システムのこちらは近日中に変更いたします。
図表2に、実際のジャンク債金利を示しました。
図表2

ここで言うジャンク債金利とは、正確に言うと、ハイイールド債金利から国債金利を引いたものです。
更に詳しく述べると、ハイイールド債金利の持つリスクの部分だけを取り出した金利水準になります。
各時期の経済環境(国債金利)を差し引いたものだと考えてください。
最近になってジャンク債金利が急速に大きく上がっていることがわかります。
さて、このジャンク債金利をさらに詳しく見ていきましょう。図表3です。
図表3

青線がハイイールド債金利で、黒線が国際金利です。
ハイイールド債は国債金利を差し引く前の推移です。
2024年9月からの推移を記しました。
最近に至るまでは両方とも似たような動きであり、かつ静かな動きに終始していました。
ところが、3月の末からハイイールド債金利が急速に上がっているのがわかります。
特に売られたのはハイイールド債のみで、国債には大きな変化はないということがわかります。
NYダウの下落とともに、資産内容の悪い会社の金利が大幅にアップしてしまいました。
ハイイールド債金利は今後の株式市況を占う重要な指標です。
これが大幅な上昇を示しているのは、
「優良銘柄以外の弱小銘柄に投資家の資金流入が極端に少なくなってきた」
ということを意味します。
こうした会社は、株も売られやすい傾向となり、指数全体も下落基調になると考えられます。
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コメント
コメント一覧 (18件)
学習を始めて1ヶ月程になります。
・・・なかなかの急展開です。(^◇^;)
投資家のタマゴン 様
暴落サインがほとんど赤で塗り潰されてきました。いよいよ大暴落の津波が世界中に襲いかかってきそうですね。逃げ遅れないように一緒に逃げましょう!これから私は厳しい時代が終わるまでしばらく冬眠するつもりですよ。冬眠支度のために明日から御徒町、銀座、神田などで買い物をします。10gの小さいものをできるだけ沢山購入します。手数料なんてセコイことは眼中にありません。森本卓郎先生が予測されたように暗黒の時代がこれから何十年も続くかも知れません。いつか春が訪れることを信じて一緒にがんばりましょう!
ライオン 様
私は、明日2日目の「ゴールド50gインゴット」を購入予定です。
ライオンさんが、①10gずつ・②場所を分散して購入 されるのは、
・当局に対する購入足跡の撹乱
・高騰後での換金時の隠密性
と推察するのですが、如何でしょうか?
インフレ対策です。アルゼンチンの方からの情報です。インフレ対策で米ドルを生活費として必要な分だけ少しずつ現地通貨ペソに両替するそうです。両替したらすぐに価値が下がるからだそうです。場所はどこで購入するか迷っているからです。
〉両替したらすぐに価値が下がるからだそうです。
なるほどです。
換金した途端に、そのマネーの価値が下がって行く状況を想定されているのですね。
・・・参考にさせていただきます。m(_ _)m
投資家のタマゴン 様
残念ながら日本もアルゼンチンと同じようになると考えております。私は日本円という通貨をほとんど信用していません。単なるデ-タまたは紙切れです。人民元、米ドル、ユ-ロ、スイスフラン他の世界の通貨も同様です。タマゴン様のおっしゃるように没収もありえないお話ではありませんので良い対策になるかも知れませんね。
日本は遠からず「ソコが抜けてしまう」ように思います。経済にしても、安全保障にしても。
その時は、当然「円」の値打ちもなくなりますね。(^◇^;)
投資家のタマゴン 様
申し訳ございません。コメントの訂正をいたします。上記の森本卓郎先生は、森永卓郎先生の誤りでした。文字変換の誤りをお詫びいたします。
私たちオジサン世代には、感じ変換を含むスマホ操作は、厄介ですね。(^◇^;)
投資家のタマゴン 様
おっしゃる通りです。先日お亡くなりになりましたが森永卓郎先生は、林則行先生と同じように他の人にはできない注目すべき鋭い御指摘をされていらっしゃいます。「AIなんて単なるパクリでしかない。これから暗黒の時代が来る。」と警告されていらっしゃいました。
森永卓郎先生って、我々庶民目線で喋るから、親しみ転じて侮られやすい向きもありましたが、鋭い眼力をお待ちでしたね。
「年収300万円」予想は、当時かなり批判・批難されましたが、結局その後違和感の無い経済状況になりましたもんね。( ̄▽ ̄)
投資家のタマゴン 様
ただひたすら借金を積み重ね返済を考えない無責任な行為のためです。そしてその穴埋めを日本円の増刷でしようとするさら無責任な行為の連載のためです。アルゼンチンと全く同じですよ。安全保障をアメリカに頼ろうなんてウクライナと同じ目に遭いますよ。
暴落時は、弱小銘柄以外の優良銘柄も売られやすいと判断していいのでしょうか?
こんにちは。
4月に入りジャンク債金利が7%台から8%台に急上昇しています。
先生の分かりやすい解説、毎回ありがとうございます。
また、タイムリーなお話を聴けて幸せです。
先行指標株のJPモルガンチェース銀行も下落基調になったと判断しています。
今後は、このジャンク債金利と騰落レシオを注視していこうと思います。
林先生に質問があります。
ジャンク債金利(=ジャンク債金利−国債金利)の暴落サインが赤信号になる『4%ライン』は、一般的に『4%を超えたら点灯する』と考えて良いのでしょうか?
それとも、2022年初来のジャンク債金利の中央値が約4%なので、今回は『4%ラインが危険水準』と判断されるのでしょうか?
ご教授をお願いします。
4%が今後とも長期にわたってジャンク金利の赤信号点滅レベルになるということではありません。
最近の相場を見る限り、4%を超えたあたりで市場が動揺を始めているからです。
いわば、経験則による数字だと考えてください。
toライオン様
( ´ ▽ ` )