今後の日米株式相場見通し

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~持ち株は売却へ、最後のチャンス~

今日は、今後のNYダウ日平均の見通しについてお話します。

4月9日NYクダウは、史上最高の2962ドル上昇し、4万6008ドルとなりました。

上昇率は7.9%です。トランプ大統領が米国株価の大幅下落に驚いて、

相互関税実施の90日間停止したことが理由だとされています。

しかし、これまでの米国株式市場暴落の裏にある事実は、「米国経済が天井を打った」ということです。

経済の流れは変わりませんから、米国NYダウの下落は今後も続くことになるでしょう。

日本株も同じ動きになります。

今日は双子波動を使って、これまで下落について説明します。

双子波動とは、上げ相場、下げ相場は同じ値幅をもって動いていくという考え方です。

図表1です。ダウ平均は、2月の高値4万5054ドルから3月の安値4万661ドルまで下がりました。

この下げ幅は4393ドルです。

この後、3月中までダウ平均は戻し、4万2326ドルまで上がりました。

ここから下落相場が始まりました。

予想される下落相場の幅は、この高値から4393ドルを引くものです。

これを計算すると3万7933ドルとなります。

実際はこれよりやや下がり、3万6611ドルとなりました。

双子波動の考え方によれば、「二つの大きな波動が終わると、一定の期間の戻りに入る」というものです。

双子波動についてはオンクラス動画講座の中で解説しています。(59/64の【新高値買い11】)

ここからどのぐらい戻すのか。

見通しについては、図表2に記しました。

前回の高値である4万2326ドルを上回るかどうかがポイントです。

楽観シナリオが実現すれば4万3000ドルを回復します。

この場合、NYダウの回復期間はやや長めとなるでしょう。

悲観シナリオの場合は4万2326ドルに届かないものです。

この場合、NYダウは早めに下落に転じることになるでしょう。

どちらのシナリオにしても、私達投資家にとっては大差がありません。

それは、「日本や米国からの株式投資(買い)から撤退することだ」ということです。

質問者の中には、「8%の損切りを守ることができなかった。

いまさら損切りができないくらい大きな損になってしまった」という不安な訴えがかなりありました。

そうした方々には、「今週から来週にかけて、株価が高くなる場面あるでしょうから、そこで手放してください」

とお伝えしました。全ての皆さんにこれを実施するようにお願いします。

ここが最後の売り時です。

なお、空売りを仕掛ける方は、株価が戻ったので、空売り適格銘柄が見つけやすくなったと思います。

過去の重要な安値割れ、50日移動平均線の価格まで戻った場合、そこで売るのがいい方法です。

また、S&P500の先物取引を始めている人は昨日の上昇で巨額の利益を確保できたことと思います。

ボラティリティの飛躍的な増大により、先物はS&P500ばかりでなく、

穀物、原油といった各市場においても、大きな利益が見込めるようになりました。

金は引き続き保有してください。今後とも金が最善の保有資産です。

コメント

コメント一覧 (20件)

  • 「3月中までダウ平均は戻し、4万2326ドルまで上がりました。」の箇所ですが、「4万2822ドルまで上がりました。」の間違いではないでしょうか?

    • 計算はザラ場の高値で計算しています。
      ザラ場の高値が42,326ドルです。終値を用いていません。

  • 林先生
    ありがとうございます。ダウは40608ドルですね。

    金投資継続します。

    安値で買おうと思わず資金ができたら現物投資します。

    トランプ発言での右往左往。50MA割確認してからの空売りですね。

    承知しました。

  • 学びがまだ五分の一程度なので、準備や理解にが全然なのですが、この学びに参加できて、妙な安心感があります。

    これからの困難な時代を皆さんと一緒に笑顔で乗り越えられるよう。頑張って学んでいきます。
    目指せ!億り人!! 
        ・・・遠いなぁ〜。。。(^◇^;)

    • 投資家のタマゴン様
       本日の林則行先生からのメッセージは大変重要です。株式を保有されていたらそれを早めにゴ-ルドへと交換されることをおすすめいたします。

      • ライオン 様
        アドバイスありがとうございます。
        本日、1540(金の果実)1542(銀の果実)とも大いに上がりましたね。今の所、株価と連動しているなど、大変勉強になりました。
        (確か林先生がコラムで、ジム先生が銀の価格は値動きが激しい旨のコメントをされたように記憶していますが、その通りだと、感心してしまいました。)
        また、318A(VIXのETF)なるものがあることをしり、ここでの学びがいろいろ繋がっていく事が、嬉しくかんじています。(もっとも、今回の株価下落で、些かの損を出してしましました。(^◇^;)、損切千両、肝に銘じます。)

        来週末、ゴールドの現物購入第二段を目論んでいたのですが、本日の急騰を踏まえて 、なかなか難しく思います。 
        ・・・なっ、なやム〜〜!(≧∇≦)

        • 投資家のタマゴン様
           これからゴ-ルドは爆上げします。今日の価格はかなりお買い得とみております。勇気を出して行動です!

          • ・・・決めました!

            第二段、オペレーション続行です!!

  • トランプの変心は米国債の利率上昇にあるみたいですね。正体を明かした感じです。ポイントはそこか!最近先生のレクチャーを受けているので素人でもピンと来ました。彼等は利払が増えるのと、米国債に対する投資家の信任が崩れるのを何より恐れているわけですね。自ら招いた事態を放置してデフォルト大統領にはなりたくないのだ、と入会したては読みました!

      • 少し前のフィリピンの大統領の名前は?

        ・・・ドゥテルテ大統領。。。

           ・・・ウ〜ン、近いんだけどなぁ〜!

  • トランプは世界最大の仕手屋かハゲタカファンドか!?(笑)
    彼の言葉一つで世界の相場を上にも下にも思うがまま操れる。
    早朝に目が覚めたのでNYダウ見たら何事!!
    まったくぅ、日本株昨日のザラ場で全部手仕舞っちゃったよ(損切り多数)、こんなの予測出来ないよ!
    今日まで待てば全部損切りどころか益出たのに

  • こんばんは
    超・基本的な質問をさせてください。

    > 前回の高値である4万2326ドルを上回るかどうかがポイント

    ということですが,私がいつも使っているTradingViewのDJI(ダウ平均株価)ですと,
    前回の高値は
    実線で4万2655ドル
    ヒゲで4万2813ドル
    と読めます。
    どうやったら,林さんのおっしゃった4万2326ドルと読めるのでしょうか?

    違うチャートかと思い,Google検索で「nyダウ チャート」のキーワードで検索し,トップに出てくるチャートでも,
    4万0608ドル
    となり,さらにかけ離れてしまいました。

    大きな勘違いをしているのでしょうか?
    誰かご存じの方がいらっしゃったら,NYダウのチャートの読み方を教えてくださいませんか?

    基本的だからこそ,大事でもあると思います。
    よろしくお願いいたします

  • いんみゃさん
    林先生が記載した4万2326ドルとは、3/26(水)のチャートの”安値”を見るとそうなっています。
    ちなみに、
    45054ドルは、1/31(金)の高値
    40661ドルは、3/13(木)の安値
    36611ドルは、4/7(月)の安値
    がそうなっています^^

    「前回の高値である4万2326ドル」の部分ですが、
    おそらく林先生は、”前回の高値の日”という意味でおっしゃったのではないでしょうか。

  • かぶらぶさん
    なるほど~!たしかに,そうですね
    貴重なご指摘,ありがとうございます!

    > おそらく林先生は、”前回の高値の日”という意味でおっしゃったのではないでしょうか

    あるいは,コピペする箇所を勘違いされたのかもしれませんね。

    いえ,
    林さんを批判する気持ちは毛頭なく,
    いつも素早く,1つポイントを絞って的確にご回答される,
    その早い情報処理力の凄みにいつも感服していました。
    (特に投資部活動前までは,質問すると,ほぼ必ず翌朝にポイントをついた回答をくださって,いつも感謝かつ感心していました)
    そういった過程で,些末なエラーもつきものです。

    私も,林さんのそういった姿勢を見習いたいなと思っているここ数ヶ月です。
    「エッセンシャル思考」がヒントかなとここ数日で思い,購入して読み始めているところです。
    (話題がそれてしまい,すみません・・・。)

    かぶらぶさん
    貴重なご指摘,ありがとうございました!

  • 林先生、皆さん

    今後の米国株、ダウ平均の予測ありがとうございます。
    ここまで明確に予想を出していただける方は、日本では(世界で?)林先生だけのように思います。

    私は昨年の6月頃から、米国、日本の個別株投資とCFD取引を始め、
    今回の米国株下落では林先生の金投資アドバイスに助けられました。
    一方、4/14(月)は朝一には、CFD取引で
    ・ダウ平均、ナスダック100、日本株の売り
    ・米国個別株の売り、日本の空売り候補銘柄の売り
    を予約していましたが、見事にサーキットブレーカーにひっかかり、下落後の底値を掴み上昇に転じた結果、現在は少々マイナスで保持している状況。
    今後の下落でもサーキットブレーカーに注意しながら空売り相当の売りを仕掛けたいと思います。

    可能であれば、一つ質問をさせてください。
    ・信用取引の売り
    ・CFD取引の売り
    共に同様にサーキットブレーカーにかかる可能性はあるとの理解でよろしいでしょうか?
    下落直前では新規購入はサーキットブレーカー等に制限されますので、少し前に売りを立てるのがポイントですね?

    よろしくおお願いします。

    • 信用取引の売りCFDの売り(CFD取引の売り)については、
      サーキットブレーカーにかかる可能性があります。
      ただし、CFDは取引所と違うルールによって行われているので、
      同時にサーキットブレーカーが出るとは限りません。
      おっしゃったように、朝一番で逆指値売りを行えばサーキットブレーカーに
      制限される前に注文を出すことはできます。
      しかし、取引自体が停止してしまえば、その価格で取引をすることはできなくなってしまいます。

  • 今回のトランプ関税暴落は、一旦収まり、暴落前の元値に戻る動きになりそうです。
    しかし、林先生が以前から仰る、2〜3ヶ月続く大暴落というのは、今後、更に訪れるということでしょうか? その前兆は、6つのシグナルに表れると考えていいのでしょうか?

    • これから来る大暴落は今後2・3カ月続くということではなくて、2・3年続くと考えてください。
      6つのシグナルは赤と黄色ばかりになりましたので、暴落期に入ったということを示しています。

      • 赤信号、皆んなで渡れば怖くない。( ̄▽ ̄)
        ・・・なっ懐かしい〜。

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