金価格は低すぎないか?

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~金価格を誘導する組織の存在~

金価格を低く抑えようとする勢力があると考えます。

今日はそのことをお話しましょう。

その勢力とは、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)です。

世界の金生産者や小売業者などで作る団体です。

一般的に、業界団体は自分が取り扱う商品の価格が高いことを好みます。

売上や利益が上がるからです。

ところが、WGCはその逆の動きをしているようです。

WGCが「金価格を割安な方向に誘導しようとしている」と考えられる動きの例を図表1に掲げます。

これは、NYの金先物(期近)価格から、WGCが毎日公表する現物価格を引いたものです。

これによると、2023年初あたりから先物現物価格差が、徐々にプラス方向に上昇しています。

直近数値は、70程度を表しています。

「先物価格が現物価格より70ドル高い」という意味です。

この先物価格は世界最大のNY市場でつく価格であり、一部の投資家がコントロールすることはできません。

これに対し、現物価格はWGCという組織が独自に決める価格です。

こちらはWGCの一存で決めることができます。

それが、図表1の値動きに現れていると考えます。

WGCには、ほかにも怪しい動きがあります。

その一つは、四半期ごとに発表される金生産量です。

これが大幅に改定されてしまうことが少なくないのです。

例えば、2024年の第3四半期は当初は「5.8%の生産増」と公表していましたが、

3ヶ月後には0.8%増に改訂されています。

5.8%は大幅な増産ですが、0.8%増は微増です。

同じような改訂(当初大幅増→改定値微増)が少なくないのです。

当初、大幅増産発表により、金価格を弱含むように導いているのではないか、とぼくは思うのです。

また、WGCが中心となって作り上げた“SPDR(スパイダー)”というゴールドのETFは、

「実際には金を購入していないのではないか」という噂が絶えません。

コメント

コメント一覧 (34件)

  • こんにちは。
    投資部へ入ってから、少しづつですが金のETFを買っています。
    まだまだわからない事ばかりなので、質問なんですが。。

    金価格が低いのは、買い手にとって嬉しい事という認識であっていますか?
    私としては、金価格が低めの時にもう少し買っていきたいと思ってます。

    もしくは、金のETFは現物の金を購入していないのに、売っているという詐欺的な怪しい感じであるという事なのでしょうか?

    もし、その場合はしばらく金のETFはやめるべきなのでしょうか?(私は動画でオススメされていた金の果実を買っています)

    • 金の果実、実際に金を購入して運用していますので安心です。
      安心でないのは1326のスパイダーのような商品です。これは購入しない方がいいです。

      • 林先生、ありがとうございました。
        安心してまたコツコツと値が上がっていく前に買っていきたいと思います!

  • こんにちは。投資部員です。初めてコメント致します。「林の気付き」で勉強させていただいております。

    私も利が乗っているうちに株式を売却して、金投資に移行しております。
    最近はフォートノックスの件が騒がれていますね。
    今後もしも監査が行われて、ゴールドの保管量が予想より少ないことが判明した場合、ドルが急落し円高が加速するかもしれないですね。その場合は、逆にドルベースの金価格は急騰すると考えられるので、日本円で金投資をする難しさを感じます。
    それでも林先生を信頼して金投資を行いましたので、買った時が「買い時だった」と思って、分散購入して参ります。

    これからも部員の皆様と学びを深めて行きたい所存です。

    • 金はどういうパターンがいいのがというと、
      まず原則論を言うと現物が必ずしもいいというわけではないです。ETFでもいいです。

      その大きな違いを述べておくと、百グラム単位ぐらいから、手数料がゼロになるからです。
      というのも百グラム単位ぐらいから買っていくことになりますけど、
      そうすると今1万円当たり150万円ちょっとになります。
      これに対し、ETFだと1万円当たり1万3000,4000円ぐらいになります。

      このことからやっぱりお金が少ない人ETFの方がいいなっていうことになるじゃないですか。

      あなたご自身はどちらがいいかなっていう自分なりのこう好みっていうのはあります?
      その答え出てきたら、どちらが良いかわかると思います。

  • こんにちは!
    私は金はアクセサリーを数個のみで、投資としての金はこれからが勉強です。
    お話を伺うと投資としての金はやはり売買のタイミングが重要と何となく解りました。
    それを考えるとリスク分散の為に買った金でも
    持ってれば安心だけではないのですね。

    • 金価格が日経平均やニューヨークダウとともに下がるような状況があるかもしれません。
      けれども、これは全然心配なくて最終的には株価と逆方向、
      つまり株が下がれば下がるほど金が上がるという状況が生じます。

      そういうふうな意味で、少しずつポジションを増やしていってください。

  • 何故、WGCは「金価格を割安な方向に誘導しようとしている」といるのですか?WGCにとって割安誘導するメリットはあるのですか?

    • WGCは、米国の考えを受けて、
      ゴールド価格の引き下げを図っているのだろうと思います。ゴールド価格が上昇すると、それはドル安を意味します。
      米国としてはドル安は
      どうしても避けたいことだからです。

  •  イギリスの元中央銀行総裁のキング氏が「米ドルの基軸通貨としての地位を守るためにゴ-ルドの価格が安くなるように常に操作していた。」と証言しています。また、ゴ-ルドの価格が1万円を超える時代が来ることを15年以上も前から著書で予言していた副島隆彦氏もニューヨ-ク連銀が同様な価格操作をしていることを同じくその著書で解説されています。
     私は、現在は現物を引き出せるETFや純金積立でも、これからいざ株式市場の大暴落が起きた時に本当に現物交換できるか心配なので、これから私たちは、現物をしっかりと「手元保管」するべきだと考えております。
     皆様は、いかがお考えでしょうか?

  • こんばんは
    価格操作とは,なかなか怖い話ですね。でも,ありそうです。

    私は数年前に林さんのご著書に出会い,その論の切れ味の鋭さと言い切る姿勢に衝撃を受け,疑い疑いしながらも納得できるので,でも質問も数回させていただき,1年くらいかけてちょっとずつ金の果実(1540)を買い増ししていき,今は自分と親のほぼ全ての資産を金にしました。

    メインはETFの金の果実です。
    理由は,
    ・売却時の確定申告を回避したい
    ・現物は,保管をどうするか? 「金庫盗難問題」や,「南海トラフ地震時に無事なのか?」という思いがあった。

    サブで現物を,南海トラフ地震等,有事に持ち出しても負担にあまりならない重さの範囲で,50gインゴッド(日本マテリアルで購入)を家族で数個と,10年前に購入した1/10oz金貨20枚を持っています。(コインは,手数料などでお得度は落ちますが,「有事には小さい単位の方が換金しやすい」ということで持ちました)

    でも,最近の現物を自国に戻す動きなどを見ると,
    「金の果実も何割かは現物に交換しようかな~」
    とも悩みつつ,まだ答えはでていない状況です(~_~”)

  • 金の購入に付き思うところですが、これから円高になった場合に金の価格が押さえられるかも?
    現物で持つのが良いかと思いますが5年以上長期に持つのが基本的に税金分が優位ですが 売り時が5年以内に来たとしたら 金の果実の方が信託報酬が掛かるが分離課税で有利かと思います。
    現物と金の果実と現金又はその一部を株式投資と言うポートフォリオが良さそうに思いますが如何でしょうか?

    • 金の購入に関する考察、とてもいい考えです。円高が進むと金価格が抑制される可能性があるという見方も一理あります。確かに、金は現物で保有することにより、価格変動の影響を直接受けますが、税金の面では現物よりも
      信託型の方が有利になることもあります。
      金の果実(ETF)は、分離課税を活用的できる点が大きな利点です。
      ポートフォリオとして、現物金と金のETF、さらには株式を組み合わせるアプローチは、リスク分散に非常に効果的であり、間違いなく優れた選択です。
      なお、株式投資は、当面行わないのが優れた方法です。

  • WGCが中心となって作り上げた“SPDR(スパイダー)”というゴールドのETFは、
    「実際には金を購入していないのではないか」という噂が絶えません。
    とのことでした。

    実際に購入していない可能性は、先生としては何%程度と思われますか。
    また、SPDR以外にも、多数の金連動型のETFがあります。金の果実以外のETFは、やはり、SPDR同様に金を実際に購入していない可能性が高いのでしょうか。

    金以外にも、他の金属、商品、ビットコインに連動するETFがあります。
    これらのETFは、基本的には現物を買い連動させているものと思われます。しかしながら、SPDR同様に現物を買っていないETFが複数存在する可能性もあるのでしょうか。

  •  現在は信頼性の高いETFは現物を購入していると考えております。
     警戒すべきは、これからくる株式市場大暴落の時です。信用不安が起こって多くの契約者がゴ-ルド現物の引き出しを求めた時には全ての販売量を現物交換できるETFはあるのでしょうか?
     これは、銀行預金にも当てはまります。預金封鎖を恐れて多くの人々がATMに並べはたちまちのうちにどんな優良銀行でも破綻に追い込まれるのに同じではないでしょうか?

  • 田中貴金属の金は下記の通り特定保管となっています。
    ETFでも、このように第3者機関に依頼をして確認を受け、それが開示されていれば問題ないと思われます。
    ただ、このような仕組みになっているETFがあるのかどうかは不明。そこまでは調べられていません。
    金ETF、投資信託の目論見書には、金の現物を購入…と書かれているだけ。電話をして上記のような仕組みになっているかを確認することが必要かもしれません。

    田中貴金属サイトより引用
    《保管方法》
    「金」「プラチナ」:特定保管
    「銀」:消費寄託

    《特定保管とは?》
    弊社の財産とお客様の「金」「プラチナ」をはっきり区別して保管する方法(混合寄託)です。また、弊社ではお預りする「金」「プラチナ」について、特定保管が確実になされているかを外部の信用ある第3者機関に依頼をして確認を受けています。

    《消費寄託とは?》
    お客様が返還をお申し出になるまで、弊社が借用し、活用する預り方法です。なお、お客様が地金の返還を希望された場合には、同等、同質、同量の地金を返還いたします。

    • 私も現在、田中貴金属の特定保管を利用しております。林則行先生の著書をお持ちでしたら「株の暴落のサインを見抜く方法」のP240を御覧下さい。「監査会社とグルになって私たちを騙しているかもかもしれまん。」との記述があります。自分自身が監査に立ち会っていないので販売して預かっているゴ-ルドを全て保管しているか確認できないので、やはり「手元保管」も必要だと考えております。株式市場の大暴落で信用不安が起きれば、果たして大丈夫でしょうか?

      • ご返信ありがとうございます。
        自分も大半は田中貴金属ですが、一部を金現物、金貨で保有しています。ただ、現物保管は自然災害や盗難で紛失するリスクがありごく一部にとどめています。
        貸金庫、倉庫、海外保管までは考えていません。

        1540金の果実、田中貴金属の特定保管、あるいはその他ゴールド関連ETF、投資信託も、販売会社への信頼を元に購入していると思います。(既に結構購入しています。)
        この信頼に確信が持てない、販売企業に疑念があるとなると、現物一択となるのでしょうか。

        最近、韓国の KRX金市場では海外より20%以上高くなっているニュース等がありました。最後まで信頼できるのは金現物ということはわかります。
        ただ、売却の利便性、短期売却となるとの高額な税率となる総合課税のことなどを考えると、今からの金現物の買い増しはどうしたものか…と思案している今日この頃です。

    • 匿名さん 様
       ご返信を頂きまして誠にありがとうございました。私もつい最近まで匿名さん様と同じように特定保管を完全に信頼して大半を利用しておりました。三菱UFJ銀行の貸金庫盗難事件により昔お世話になった方の遺言のような御指導を思い出しました。その方は、地獄のような満州の戦場から一家で日本に生還されました。また、一家は預金封鎖でほぼ全ての資産を失い地獄のような戦後を生き延びた方です。そして、私に初めてゴ-ルドの重要性を教えてくれた方です。
       その方は、「大切な物は自分自身で守れ!
      ゴ-ルドは決して預けてはダメだ。この言葉を決して忘れるな!」と私に遺言のようにお話しされていらっしゃいましたことを匿名さん様にお伝えしたいです。私は、現在このお言葉の意味を深く考え、そして、毎日、悩んでおります。

      • ライオン様、貴重な教訓をシェアしていただき誠にありがとうございます。歴史からら学ぶことはとても大切ですね。こうして、情報共有できる仲間がいてとても嬉しく思います。これからもごどうぞ宜しくお願い致します。

    • 匿名さん 様
       こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。林則行先生が予測されているように、これから今まで経験したことのないような厳しい時代になるでしょう。お互いに力と知恵を出し合って生き残っていきましょう。匿名さん様のコメントをこれからも楽しみにしております。

  • 現物価格はWGCという組織が独自に決める価格です。
    こちらはWGCの一存で決めることができます。

    現物価格は、市場の需給とは関係なく、WGCが決めているのでしょうか?
    先物よりは安いのかもしれませんが、今の過去よりは高い金価格も、WGCが決めているのでしょうか?

    • WGCが決めている現物価格とは、実際の価格ではなく、
      「このくらいの価格で取引が成立していますよ。」
      という標準に過ぎません。
      つまり、本当の実施、現物価格とはかけ離れた価格である
      可能性が高いです。
      しかしそれそうした低めの価格を発表したいという動機がWGCにはあります。

      • 林先生ありがとうございます! 市場の需給にゆるやかに連動して価格決定しているということですね。

        ここ数日、株価が急落しています。トランプ大統領の言動以外市場、特に材料があるわけではないので、一時的なものではと考えております。
        3/4ダウの横ばい圏はまだ続く の見解からの変更はありますでしょうか。このまま大暴落に突入していく可能性はありますか。気づきでの解説をどうぞ宜しくお願い致します。

    • WGCが決めている現物価格とは、実際の価格ではなく、
      「このくらいの価格で取引が成立していますよ。」
      という標準に過ぎません。市場で特に大きな影響力をがあるというものでもないです。

  • 林先生質問ですが、当方は金に関して、今回初めていろいろYouTubeなど動画を見て金の重要性に気づきましたが、これから購入するにあたって、現物であれば、どこの会社が良いのか、オススメがあれば教えて下さい。
    あと、売却するときの税金のことなどを考えると、100グラム位が良いということなのでしょうか?
    ETFのリスクと利点について、現物保有と比較など初歩的なこともご教示いただきたく存じます。

    • 日本マテリアルは百グラム単位の購入で手数料がかからず、
      50グラムの購入では手数料が安いというメリットがあります。
      証券会社でETFを買うのであれ、金の果実がおすすめです。
      ETF(1540金の果実)は、少額から取引できるというのが最大のメリットです。
      ただし、証券市場が閉鎖された場合、売買ができないというリスクが残っています。
      税金に関してどれが最も安くなるのかというのは、投資資金や投資金額、ゴールド、売却利益によって異なります。
      これについては講座の中でご説明していますの、それを勉強してください。

  • 林先生、毎日更新をありがとうございます。

    現物価格はWGCという組織が独自に決める価格です。
    こちらはWGCの一存で決めることができます。

    これを読んでびっくりしました。
    金の現物価格は、需給によらず、WGCという組織が決めているのでしょうか?
    株価暴落時、金融危機のときも、やはり、WGCという組織が価格を決めるのでしょうか?
    すごく基本的な質問で申し訳ございません。

  • 純金上場信託1540を少し持っています 現物は保管場所や換金が難しいと言われました それとコロナ暴落後 二番底がくるかもという古い考え方でダブルインバースを持ち続けています 今年暴落がくるとのことでやっと目の前か少し明るくなった気がします 
     これからはこの投資部を支えに頑張りたいです

  • 私は最近勉強を始めたので他の皆さんより対応が遅れています。
    林先生のお言葉通り、株式を(金)に換えようと思います。
    勉強ですが教えて頂きたいことがあります。
    1.暴落は近いですか?。
    2.金と暴落時の空売り資金の比率は?
    以上素人なので宜しくお願いします。

  • どがつく素人です。皆さんのコメントを読み参考になりました。
    WGCのことを知り驚きました。金を少し持っていますが、ただ持っているだけで何も知りませんでした。金の果実についてもこれから学びます。ありがとうございます。

  • 私も、これからのドシロウト度初心者なんですが、口座を作る所から、何処で買えばいいのか?わからないことだらけなんで、勉強頑張ります。

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