~NYの陰転が近づいてきた~
2月28日、米国ナスダック市場が580ポイント(2.8%)下落し、18,554となりました。
図表1にあるように、NASDAQは1月に付けた重要な安値を割りました。
ナスダックは、2024年12月に天井を打ってから、
何回も天井抜きを試みたのですが、果たすことができませんでした。
その様子は図表1で明らかです。これ自体が相場の弱い証拠です。

これまでお伝えしてきたように、米国では半導体関連株が天井を打ちました。
その際、「本丸が落ちる際には、まず外堀が埋まり、
そして、内堀が落ち、最後に天守閣の陥落となる」という話をしました。
半導体関連株の陰転は「外堀」でした。
ここに来て、NASDAQ指数が陰転したのですから、「内堀」が埋まったことになります。
残るは本丸・天守閣(NY市場)だけになりました。
この段階から、「どうせ、いつかは本丸も落ちるのだから、今から空売りを始めたらいいのでないか」
という声があるのは当然です。
実際に半導体関連株の中には大きく下がっているのも出てきています。
しかし、ぼくの立場は、「安全第一」ですから、リスクの高い行動は控えるようにお伝えしています。
いったん陰転が確定すれば、NYダウは長期にわたって下げ相場に入っていくので、
空売りで儲ける機会も長期にわたります。
いくらでも機会はありますから、慌てないことをお薦めしておきます。
コメント
コメント一覧 (15件)
米国株は僅かに残ってる株を今夜にも考えてみます。
日経平均も安値を割り込んでいますが、日経平均連動ETFを空売りしてもいい時期ですか?
日経平均を売るのではなくて、個別名柄を売るようにしてください。
日経平均は、平均値しか下がらないですが、
個別銘柄の中には業績悪化により下落スピードが多いものがあります。
こちらを売るのが効率的です。
日経平均株価もボックスを割って来ました!
ここからは弱気相場になるかと思われます。
個別に空売りを仕掛けても充分利益がとれるのではないかと考えています。
私も,2023年までの積立NISA枠で持っていたS&P500,オルカンの残り最後を,
先日,泣く泣く全売却しました。
(「古い積立NISA枠」が消滅するのがもったいない,という点で後ろ髪惹かれていました・・・。凡人です)
28日の朝、先生のメール拝見し米国株を売却する決心をしました。
来週には、日本株をと
思っています。
新入生ですが宜しくお願いいたします。
変な事をお聴きします。
お金の価値が下がると言うとは、お金本来の価値が下がるのでしょうか?
それともお金の発行枚数が異常増えると言うことでしょうか。
何故かと言うと最近息子と一緒に家を1軒買いましたがどうなるか気に成りましたので。
お金の価値が半分に下がるということは、今まで100円でけていた品物が200円になるということです。
お金の発行枚数が増えると、その価値が薄まっていくというものです。
現状では、こうした状況は生まれていませんが、経済危機が起き始めると、お金の価値の薄まり(インフレ)は、当然のことながら始まっていくと思われます。
林先生すいません、少し的外れな質問をしますが、失礼します。今後近いうちに、マーケットの大暴落が来るなら、オプション取引で日経平均指数などのプットオプションの買いをするというのは、リスクを取りすぎでしょうか?プットの買いなら少ない投資でリスクを限定して大儲けを狙えるのではと、思ったしだいです。宜しくご指南お願いします。
オプション取引についてですが、基本的にお勧めはしません。
その理由として、オプションの買い手は時間が経つにつれて価格が下がる
「タイム・ディケイ」の影響を受けるため、勝てる確率が低くなるからです。
一般的にオプション市場では売り手が有利で、買い手が利益を出せる確率は低く、難しい取引になります。
一旦陰転が確定すればNYダウは長期に渡って下げ相場に入っていくになります。
現時点、手持ちしている株式はどんなタイミングで整理した方が良いでしょうか⁉️
一旦陰転が確定すれば、NYダウは長期にわたって下げ相場に入ります。そのため、現在手持ちの株式は、下げ相場が始まる前に早めに整理することが重要です。
利益確定を進めるとともに、リスク分散のために資産の一部を金を移すしましょう。
短絡な質問かもしれませんが、空売りするためには、株を購入しておく必要があると思いますが、下落が始まってからでも、遅くないでしょうか?
空売りは株を購入せず、売りから始める取引です。下落が始まってから空売りをしても遅くはありません。
先生変な質問ですが、インフレになるということは不動産価格も上がるということですか?