先物で勝つ最大のコツ

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一発勝負を避ける

今日は、先物取引で利益をあげる最大のコツをお話しましょう。

『マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』
(ジャック・D. シュワッガー (著), パンローリング)の中に重要なアドバイスが記されています。

この本は2001年に出版され、今なお売れ続けている名著です。
トレーダーとして大きく成功した人たちのノウハウが記されています。

ぼくが本書の最重要ポイントを一言で要約します。

それは、「一回あたりの投資額を小さくすること」です。
「これは成功しそうなトレードだ!」と思って大金を投じてはいけません。
どのトレードでも「ちびちび」賭けていくのです。
実際に、図をお見せしながら理由を説明します。

図表1~2は次の条件でトレードを行なった際のシミュレーション結果です。

   

条件:
勝率55%
勝ちの場合、掛け金が5割増になる
負けの場合、掛け金を奪われる

こうした状況下において、3つの賭け方でトレードします。

❶資金の5%を常に賭ける
❷資金の10%を常に賭ける
❸資金の20%を常に賭ける

10%の場合を例にとって説明します。

元本100万円の場合、掛け金は10万円になります。
勝ちの場合は15万円貰えるのですから、資金は115万円に増えます。
負けの場合は10万円取られてしまうのですから、資金は90万円になります。

2回目のトレードは勝ちの場合、115万円の10%である11.5万円を賭けます。

負けの場合は90万円の10%にあたる9万円を賭けます。
こうして100回トレードしたのが図表1~2になります。

実際には、乱数を発生させて勝ち負けを決めましたので、勝率が55%ちょうどにならずに、57%にもなってしまいました。

図表1が57%の場合、図表2が55%の場合です。
勝率57%の場合、最終的な資金が一番大きかったのは掛け率10%の場合であって、20%の場合ではありません。
20%は一番成績が悪いです。
賭け率55%の場合は、成績順に並べると掛け率5%、10%、20%となっています。20%の場合は資産が0.2にまで減ってしまっています。
つまり、8割が失われたということです。

もうひとつの注目点は途中の浮き沈みです。
20%の場合、資産が1.8(8割増)にまでなったのですが、すぐに資金が0.5(最初の資金の半分)になってしまいました。
しかも、掛け率55%と57%というわずか2%の差で、このような違いが生じます。

2%とは、生活の上では誤差のような違いでしかないでしょう。
トレードにおいても、勝率が5%を超えて上下することはよくあります。
別の言い方をするなら、図表1と図表2の差は、まだ「おとなしい」のです。
実践ではもっと大きな上下動になってしまいます。

ここからわかることは、「勝率が下がった時、すなわち、相場がトレーダーに不利に働いている時期に、大量に賭けていたら致命的なダメージを被ってしまう」ということです。
掛け率は小さくするのがポイントです。
「小さくやっていたら、儲けが大きくならないじゃないか」と思う人がいるかもしれません。
「そうでもない」というのがぼくの経験です。

トレードを1年間続けていると、数百回のトレードが成立することは珍しくありません。
資金は少しずつですが、増えていきますので複利効果があります。

ラリー・ウイリアムズは、「競技会のような場合には4%にまで掛け率を増やしてもよいが、通常のトレードでは2%を超えてはならない」と言っています。
ぼくの経験では初心者は1%から始めるべきです。
1.5%を超えてはいけません。
トレード数が百回を超えて利益がたまってくるまでは、試験期間だと思ってじっくり取り組んでください。

コメント

コメント一覧 (56件)

  • 林先生の説明には必ず数値を示して説明してくれるので大変わかりやすく投資の原点を教えて頂き大変有り難いです。
    引き続き宜しくお願いします。

    • これからも、分かりやすく皆様にお伝えしていけるように、頑張ります。

      • ちびちびなんですね。大きく買って、、大きく崩れると後悔も大きい。落ち着いて、回りを広く見渡しながら   なんですね 
        性格が、出てしまいますね。

  • 大変勉強になりました。
    確かにその通りですね。
    僕の場合、勘違いしていたところがあります
    チビチビやっていきます。

  • 投資をいま始めようと準備してしています。あれこれ調べていましたが、知らないことでこれだけ打ち手が変わることに、とても関心があります。素人なのでまずは素直にやる考えです。次のメッセージを心待ちにしています。

    • 素直なのはとても良いことですね。
      ご質問があったらいつでもメールやLINEで問い合わせてください。

  • それはその通りだと思います。つい勝ちを急いで大きく投資したくなりますが、過去にそれで失敗しているので、先生の言われる事は良く分かります。
    まだ証券会社の口座開設が出来て無いので、その指導もお願い出来たらと思います。
    宜しくお願い致します。

    • 焦ると必ず転んでしまいます。なんでも最初は少しずつからやるのが良いですよ。
      分からないことは、うちにはサポートチームもいますので、メールやLINEで問い合わせてみてくださいね。

    • 図表が確認できないとのことで、ご不便をおかけし申し訳ございません。
      「今日の気づき」はメールでもお送りしておりますのでそちらでも画像をご確認いただけますと幸いです。
      もし何かありましたら、LINEまたはメールでお問合せください。
      何卒宜しくお願い申し上げます。

  • 高林は先物取引きは、したことないです。
    パソコンの操作も不慣れでスノで、サイトに
    保管することができたかも不安です。
    お手数をおかけしますが、ご指導いただき、頑張ります。
    よろしくお願いします。

    • パソコンやスマホの操作が不慣れな人が、結構いらっしゃいます。
      うちにはサポートチームがいますので、ご質問をメールやLINEで聞いてみてください。

  • 先物取引は経験がありませんし、図表が表示されませんので、あまりよく理解できません。なんだか、カジノでのかけ方に似ているように思えます。

    下に、「ブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。」とありますが、方法が分かりません。「サイト」は「2/20 林の気づき」だと思われますが、債との欄に何を書くのですか?

    • サイトのこととかで分からないことがありましたら、
      サポートチームにメールやLINEで問い合わせてみてください。
      必ず、サポートしてくれますよ。

  • 本日の気づきは、今の私にとって戒めになります。

    どうしても利益があった取引を振り返ると、「これが2倍・3倍の
    株数で取引していたら・・」などと考えてしまいます。

    しかし、常に利益が出るわけではないので、損失にも目を向けるべきですね。
    小額の資金からコツコツを儲けていくことが大事。
    このことをトップトレーダーが口を揃えて言っているし、林先生もおっしゃって
    いることなので間違いないですね。

    まずは焦らず、小額の資金から100回のトレードを実践します。

    • 「今日の気づき」で、あなたが自分の考えに気づくことができて、また1歩2歩前に進みましたね。
      焦らずやっていきましょうね。

  • 表が出て来ません、
    不具合?Androidスマホです。
    帰宅したらPCで見てみますね。
    いつもありがとうございます。

  • やはり、一発勝負せず、少しづつ粘り強く続けていくことが、重要なのですね。
    商売は商い、飽きないで続けること。株も同じですね。ありがとうございました。

  • コレは先物だけでは無く株の取引全体に言える事なのではないでしょうか?

    • その通りです。先物だけでなく、株式全般、資産運用全般に言える、大事なルールです。

  • 私はスマホの初心者て銘柄も探せなく一度も投資していません。投資部には参加したのですが困っています。もっと簡単だと思い申し込みました。ちなみに今87歳ですが無理だったのですね。

    • 私たちが全てサポートします。
      お電話でも1からお教えしますのでご安心ください。
      受講生専用LINEやメール、お電話窓口までお気軽にご連絡くださいませ!

  • 1年続けていると数百回トレードすることが珍しくないとは、一年に数百回のトレードをするということですか?それは、デイトレード並みに相場を見ていなくてはならないということでしょうか?1日に多数の投資をして、ほぼ毎日して、ということですか?

    • 1年に数百回のトレードということは、ほぼ毎日何らかのトレードがあることになります。
      ただし、これはデイトレードではないので、日中に相場を見る必要はありません。
      朝、注文を出して、翌朝、注文が執行されたか、されないか、損失で終わったのか、利益で終わったのかを見るという流れになります。
      場合によっては、夕方から夜にかけて、一度、場況を見てもいいです。

  • とても参考になりました。
    統計とビックトレーダたちの経験に裏付けられた言葉には説得力があると思いました。
    「一回あたりの投資額を小さくすること」この事は肝に銘じたいと思います。

  • はじめまして 一昨日からお世話になり始めました
    ほぼ初心者ですが、少額資金で少しだけ現物取り引きをしています
    これは先程の匿名さんと同じく、先物だけではなくて株の取引全体に言えることだと思うのですが、投資手法によって違いがありますか?

    • 投資の基本という点では、先物のやり方はすべての投資商品に当てはまるものです。
      ただし、金は違います。
      資産の多くを1つの金という商品で買って、寝ている間に資産が大きくなるのを待つというものになります。

  • 林先生の
    ちびちびのコメント
    肝に銘じて
    先物
    継続致します。
    コツコツドカンとならないように!
    ありがとうございます。

  • こまめに頻繁に投資していくというやり方にはビックリしました。
    投資会社とはどのようにやり取りをしていくのか、初めて投資をしようと思っているのでちょっと不安になっています。ご指導よろしくお願いいたします。

    • 不安なことは、メールやLINEで問い合わせてください。
      僕だけではなくてサポートチームもいますので、お答えしますよ。

  • 先物取引は投資額を小さくかけていくのですねそれの積み重ねですか、参考になりました。

  • 先物取引を また知らないので ピンときません。慎重に、少額– パーセントからやるという
    事はわかります。

  • 20%かけると、一喜一憂するだけで、何の意味もないことに時間を使うだけなのですね、わかりました。

  • どうしてもおおきく掛けてとなり勝ちに
    多分負けるとさらにおおきく掛け勝ちに
    十分心掛けます。

  • 私は先物取引をした事がないのでよくわかりませんが株式の取引も大きな取引はせず分散で取引をしようと思っております。よろしくお願いいたします。

  • 楽天証券で、以前から、日経平均先物取引をしています。他の銘柄出来高が少なく、講義で話されたように15銘柄を取引するのは、どの証券会社を使えばよろしいでしょうか?

    • 楽天証券のCFD取引では、多数の銘柄を一度に取引できます。しかし、CFD取引はリスクが大きいため、十分に取引手法を理解してから始めてください。

  •  投資部の方のお陰で、林先生の[お気付き]に付いてを読む事ができました、有難う御座います。先生のお話で株の投資であっても、少しずつ(10%程度)が1、2のグラフを見ても最良と言われていますので、その様に投資をしてみたいとは思うのですが、1年で100回も出来るかは少し不安もありますが努力してみます。

  • 先物取引はした事がありません。株取引も同じではないかと思います。投資金額は小さく資金の5%までと言うのは初めて聞きました。昨年8月の大暴落の時、信用で大損か゚発生しました。下げの時大きく投資していると大変な事になる。は実感しています。コツコツやってみます。

    • 重要な間違いを身をもって体験することはとても大切です。
      同じ間違いを繰り返さないようになるばかりか、
      好機が来た場合にそれを自分の味方につけることができるようになるからです。

  • 初めて投稿します。空売り相場50選の使い方は、凄く分かり安いのですが、次のステップからの使い方が、分からないです。教えて下さいよろしくお願いします

  • 気付きはpcばかりで見ていたので 皆様のコメントを初めて見ました 少しづつ取引を始めて
    みたいと思っていたのでコツコツと堅実に
    先生のご指摘を守って取引したいと思います。

  • リスクの大きい先物等は5%以下でやらないと危ないのか、初めて知りました。 今まで無謀な投資をしていたのだな

  • 私も初の空売りなのに、前のめりになっていました。慎重にスタートしてみます。
    こんなプラン↓をたててみました。いかがでしょうか?

     投資できる金額の5%分で、ツールや先生のコメントからゴーサインとなった先行株の二つの銘柄で始める。
    空売りはレバレッジを2倍にし、限月3か月、この期間中に暴落したときはいったん利食い。そして他の銘柄と比較したうえで増額再投資。欲を出し過ぎて利食いの好機を逸しないように予め相逆指値を低く設定しておく(たとえば株価が始めたときより10%下げたら自動で撤退(※これはレバッジをかけているので20%近い儲け?)。
     逆に最初から上へ動いたりたらすぐにその日の終わり方をみて、手じまい。
     もちろん、最初は朝晩、その後も最低一度は会員板で全情報チェック。
    これを繰り返せば、損をださずに済みそうに思えるんですが、甘いでしょうか?

    • 損切りは8%をすすめていますが、
      リスクをとりたくないならば、5%から6%にまで時期下げても良いです。
      しかし、それ以上に低い損切りポイントでは、小さな株価のあやの際に、損切になってしまうので、
      儲けをとる機会を逸してしまうかもしれません。

  • すごい内容でした。
    これを是非オンクラスに追加してくださいませんか。
    空売り講義終わってますが、この内容はなかったです。
    是非是非宜しくお願いします。

    • オンクラスの講座の中に追加させていただきます。
      アドバイスをくださり、ありがとうございました。

    • 大澤様
      お世話になっております。
      林投資部サポートチームです。

      先物講座についてはメール、LINEでお問い合わせいただけますと幸いです。
      よろしくお願いいたします。

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