家賃が上がり始めた

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~物価上昇が本格化した兆し~

日本の物価がこれからも大きく上がっていく兆しが見えています。

今日はこのお話をいたしましょう。

図表1に都区部の家賃指数を記しました。

この指数は、2017年から少しずつ上昇し始め、2024年に入ってから、大きく上がり始めています。

この理由は何なのか。

この家賃指数は、2000年から2017年の夏に底打ちするまで、長期間下落を続けてきました。

この間、日経平均の底値は7000円から、2017年には2万円となりました。

つまり、株価は3倍になったわけです。

家賃がこうした回復から取り残された背景は、空き家戸数の増加です。

図表2にあるように、空き家の戸数は

1978年の268万戸から

2023年の8999万戸まで一途に上昇しています。

全ての家の中に占める空き家の割合も1978年の7.6%から2023年の13.8%まで大きく上がっています。

つまり、戸数もその割合も増えているのです。

通常では、供給過多の市場において価格上昇が起きるのは珍しいことです。

にもかかわらず、このような現象が起こり始めているのは、

物価上昇の力が全ての分野に及んでいるからだ、と解釈できるでしょう。

これからの庶民の暮らしが一段と厳しいものになっていくことがわかる経済統計です。

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