日本人の睡眠時間は極端に短い
「日本でこれから伸びる産業は何か」という質問が相次いでいますので、一つの例を挙げることにします。それは、睡眠産業です。日本のマットレスは外国の人々が驚愕するほどの高機能になっています。固め、柔らかめについてもいろいろなレベルがあり、点で支えるもの、腰と肩のあたりでは硬さが違うものなどが販売されています。立ったまま眠るものまであります。
これに対して、海外ではここまでの品揃えはありません。日本の精緻な開発力がうまく開花している分野です。日本人特有の繊細な感覚に基づき、商品を磨き上げるようにして作り出している典型例です。
日本の高機能マットレスはパリオリンピックの選手村でも採用されました。浅田真央選手の広告で有名なエアウイ―ヴがそれです。
日本人が睡眠に対して高い興味を持っていることも睡眠ビジネス成功の理由です。日本人には他国にはない睡眠に関する問題を抱えています。睡眠時間が主要諸国に比べて極端に短いことです。これは図表1に明らかです。

日本人の平均睡眠時間(女性)は456分(7時間36分)です。(男性も大差ないので、ここでは女性の睡眠時間のみを表記します。)これに対して、米国532分、ドイツ497分、英国491分となっています。米国とは76分の違いがあります。
日本人男性の睡眠時間は472分で、諸外国に比べて同様に短いです。日本では勤務先から自宅までの距離が遠く、通勤に多大な時間を要しています。これは海外で働いた経験がある人ならば、この差の違いを十分理解していることです。このために、睡眠時間を削っている可能性があります。
女性は諸外国に比べて家事労働が多く、睡眠時間がさらに短くなっているのでしょう。
皆さんも、自分の体験からわかるように、睡眠不足が続くと、風邪をひいたり、疲れやすくなったりすることがあるでしょう。こうした問題を抱えている日本人が、睡眠改善に取り組むのは当然のことでしょう。
今のところ、寝具の代表会社であるに西川もエアウイ―ヴも上場企業ではないので、株を買うことはできません。それでも、この分野に新規参入する企業は多いでしょうから、有望産業としてウオッチしていきたいと考えています。
コメント
コメント一覧 (8件)
何か これは!!と思ったり、こんなものが流行っているんだと感じても、そこからこれを扱っている企業や業界への考えがひろがって行かない。その場で終わってしまうのが常々です。
頭ではわかっているつもりでも……
林先生の話しは、もう一度改めて周りを見るきっかけになります。
後藤さん
周りを見つめて何か新しいこと、変わったことがあったら
是非こちらの掲示板に投稿してください。
日本人がこんなに睡眠時間が少ないとは驚きでした。確かに日本の女性は家事労働時間が多いと思います。
なかなか意識を変えられないのですね。
林先生の気付きを読みながら、いかにぼんやりと物事を見ていたかに気付かされます。
渡辺さん
日本の女性は大変ですよね。
どこの国の人をお嫁さんにしたいかというランキングがあり、
日本の女性が最高になっていることをご存じですか。
ご自分の誇りを持つことが出来ますよ。
アストロスケールという会社が、宇宙ゴミ回収で、注目されてるそうで、将来性を感じるのですが、まだ、先のことすぎるでしょうか?
河野さん
宇宙ゴミ回収という面白いテーマに気づきましたね。
投資で大事なのは業績を見ることです。
この会社は直近の四半期が前年同期に比べて赤字が増えています。
そういう会社は投資するのはまだ早いというふうに考えてください。
「女性は諸外国に比べて家事労働が多く、睡眠時間がさらに短くなっている」
私は洗濯は干さずにすべて乾燥機で乾かしています。
地方に住んでいるからという理由もありますが、友人や近所の主婦の方は毎日洗濯した後に外に干しています。雨の日は室内で干しています。室内用の洗濯洗剤もあります。
友人には乾燥機が楽でいいよと言ってもなかなかその習慣は変えないです。
食洗器もリンナイの大容量のものを愛用しています。ほかの主婦の方はいまだに手洗い、もしくは容量の少ない食洗器で使い勝手がいまいちなのではと思っています。
こんなところを少し改善すれば家事労働の時間が減らせるのにと時々思っています。
掃除機はワイヤレスにするだけで気軽に掃除ができるようになりました。余裕があればルンバ欲しいなー
楽々家電で主婦の意識改革を推進してほしいです。
shokoさん
乾燥機や食洗器の利用はとても有効だと思います。
僕は大型の食器洗い機をつかっているので、いっぺんに食器がたくさん洗えて
大変重宝しています。
こういう話も是非、皆さんと共有しましょう。