1か月間に3.4%プラスの影響
衆議院が解散されます。これが株価にとってプラスに働くのか、マイナスに働くのかといった質問が数多く送られています。
ここで皆さんにお答えしておきましょう。株価にはややプラスですが、大きな値ではありません。具体的に見てみましょう。

図表1は、過去に行われた解散の日とその1ヶ月後の株価を示したものです。一番上は野田政権による解散で、2012年11月16日に起きたものです。その1ヶ月後に、株価は17%上昇しています。
解散10回のうちプラスが5回、マイナスが5回です。回数では同じです。しかし、プラスの際の上昇率が高く、全体の平均値を捉えると、3.8%だけ株価が上昇していることになります。一方、日経平均は1993年6月以降1ヶ月平均で0.4%上がっています。
つまり、3.8%から0.4%を差し引いた3.4%が、解散による影響と考えることができます。解散は確かにプラスの材料ですが、3.4%に過ぎません。これでは、解散を材料に株を買うということはできません。
株式投資は業績好調株を買うのが重要です。解散といった政治テーマで儲けることはまずできないと思って下さい。
コメント
コメント一覧 (3件)
ジュースの自販機についてですが・・・
新札が使えない自販機が多いので、スーパーやコンビニのように、使える受付機に入れ替わるのに、物理的に相当な金額が動きそうで、作ってるメーカーさんはかなり儲かりそうなのですが、
先生が以前話されたタピオカの説明と一緒で、ブーム的な(受付機入れ替えて終了)投資ですので、メーカーさん的には儲かっても、株には反映されないのでしょうか?
田崎さん
こんにちは。
代表的な銘柄は、6418の日本金銭機械です。この銘柄は今年の2月に天井をつけて下がっていて、日経平均と違って弱い動きをしています。つまり、この銘柄が今後上がるということはないということがわかるでしょう。お札の切り替えは昔からわかっていたことなので、投資家ももう2月でこの銘柄を買い終わったようです。
ありがとうございました。
6418日本金銭機械のチャート見てみました。なるほどですね、2021年末2022年末と2023年末に上がってました。
これが先生から教わった政府の意思決定的な動きでしょうか!
勉強になりました。ありがとうございました。